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「言うは易く行うは難し」の意味や由来とは?例文でわかりやすく解説!

「言うは易く行うは難し」の意味や由来とは?例文でわかりやすく解説!

「言うは易く行うは難し」ということわざ、聞いたことはあるけれど、正確な意味は?と聞かれると少し迷ってしまいますよね。

日常会話やビジネスシーンで時々耳にするこの言葉、実は使い方によって「批判」にも「励まし」にもなる、とても奥深いことわざなんですね。

また、実は「言うは易し行うは難し」は誤りだということをご存知でしたか?

この記事では、「言うは易く行うは難し」の正しい意味から由来、実際の使い方まで、例文を交えながらわかりやすく解説していきますね。類語や対義語、英語表現まで一緒に見ていきましょう。

「言うは易く行うは難し」を理解するための基礎知識

「言うは易く行うは難し」を理解するための基礎知識

まずは基本的なところから押さえていきましょう。

読み方

「いうはやすく おこなうはかたし」と読みます。

ここで注意していただきたいのが、「易く」の部分なんですね。
よく「言うは易し行うは難し」と書かれることがありますが、これは実は間違いなんです。

正しくは「言うは易く行うは難し」で、「易く」は動詞「易い(やすい)」の連用形として使われていますので、覚えておいてくださいね。

意味

口で言うのはとても簡単だけれど、それを実際に行動に移すことはとても難しいという意味のことわざです。

もう少し詳しく見ていくと、このことわざには大きく二つのニュアンスがあるんですね。

一つ目は、批判的なニュアンスです。
「口ばかりで実行が伴わない」「言うだけなら誰でもできる」といった、やや厳しい意味合いで使われることがありますよね。

二つ目は、励ましや自戒のニュアンスです。
「実行するのは確かに難しいけれど、だからこそ行動しよう」「言うのが簡単なのは当然だから、焦らずに取り組もう」といった、前向きな文脈でも使われるんですね。

どちらの意味で使うかは、その場の文脈や状況によって変わってきますので、使う際は注意が必要かもしれませんね。

語源と由来

このことわざの出典は、中国の前漢時代に編纂された『塩鉄論(えんてつろん)』という政策論争の記録書の中の「利議」という章だとされています。

原文は「言者不必有徳。何者、言之易而行之難。」というもので、これを現代語訳すると、
「立派なことを言う者が必ずしも徳のある人とは限らない。なぜなら、言うのは易しいが、行うのは難しいからだ」という意味になるんですね。

面白いのは、もともとこのことわざは人物評価への警句として使われていたという点です。
つまり、「口がうまい人=有能な人とは限らない」「弁が立つことと実際に行動できることは別物である」という、人を見極める際の教訓だったんですね。

『塩鉄論』は紀元前81年頃の政策論争を記録したもので、儒家と法家の間で交わされた経済政策についての議論がまとめられています。
この中で、口では立派なことを言うけれど実行が伴わない論者を戒めるために使われたのが始まりとされているんですね。

それが時代を超えて日本に伝わり、現代では「理想と現実のギャップ」「計画と実行の難しさ」を表す、より広い意味のことわざとして定着したというわけです。

歴史を知ると、ことわざの奥深さがより感じられますよね。

「使い方」がわかる「例文」3選

「使い方」がわかる「例文」3選

それでは、実際にどんな場面で使われるのか、具体的な例文を見ていきましょう。

1:「ダイエットは言うは易く行うは難しだよね」

これは日常会話でよく使われる例ですね。

「明日から毎日ジョギングする」「甘いものを一切やめる」と宣言するのは簡単ですが、実際に続けることの難しさは、多くの方が経験されているのではないでしょうか。

この場合は、自分や相手を責めすぎない、共感を込めた使い方になっていますね。
「できないのは当然だよね、難しいもんね」という優しいニュアンスが込められています。

同じように、「禁煙」「早起き」「英語の勉強」など、習慣化が難しいことに対して使うと、相手との共感を生みやすい表現になりますよ。

2:「新規事業の提案は素晴らしいが、言うは易く行うは難しだ。具体的な実行計画を詰めましょう」

これはビジネスシーンでの使用例ですね。

会議やプレゼンテーションの場で、アイデアや構想は立派だけれど、実現には多くの課題があることを指摘する際に使われます。

この例では、批判というよりも、現実的な視点を共有するための表現として使われているんですね。
「理想論だけでは進まない。実行可能な計画に落とし込もう」という建設的な意図が込められています。

ビジネスの世界では、「戦略と実行のギャップ」を埋めることが成功の鍵とされていますよね。
このことわざは、そういった現実的なハードルを共有するための、とても便利な表現なんです。

3:「毎日5時起きを続けるのは、まさに言うは易く行うは難しだと痛感した」

これは自分自身への自戒として使っている例ですね。

「早起きして朝活する」と決めるのは簡単ですが、実際に毎日続けることの大変さを身をもって体験した、という意味が込められています。

この使い方のポイントは、「だからやめた」ではなく「難しさを認識した上で取り組んでいる」というニュアンスが含まれることですね。

自己啓発や目標達成の文脈で、「簡単ではないけれど、それでも続けることに意味がある」という前向きな意味合いで使うことができますよ。

SNSやブログなどで、自分の挑戦を振り返る際にもよく使われる表現ですね。

似た意味の「ことわざ」は?「類語」「言い換え」表現

「言うは易く行うは難し」と似た意味を持つことわざは、実はたくさんあるんですね。
それぞれ微妙にニュアンスが違いますので、見ていきましょう。

机上の空論(きじょうのくうろん)

理論や計画だけで、実際には役に立たない議論という意味の四字熟語です。

「言うは易く行うは難し」との違いは、こちらの方がより批判的なニュアンスが強いという点ですね。
「実現不可能な理想論」「絵に描いた餅」といった否定的な意味合いで使われることが多いです。

例えば、「そんな予算では机上の空論だ」というように、現実離れした計画を批判する際に用いられますよね。

口では大坂の城も建つ

口先だけなら、どんな大きなことでも言えるという意味のことわざです。

大坂城という巨大な城でさえ、言葉だけなら簡単に建てられる、つまり「口だけなら何とでも言える」という皮肉を込めた表現なんですね。

「言うは易く行うは難し」と比べると、こちらの方がより直接的に「口だけの人」を批判するニュアンスが強いかもしれません。

「彼は口では大坂の城も建つタイプだから、実際の行動を見てから判断しよう」というように、人物評価の場面で使われることが多いですね。

口自慢の仕事下手

口ばかり達者で、実際の仕事は下手な人を表すことわざです。

これは人物の特性を直接的に表現したもので、「言うは易く行うは難し」よりもさらに具体的に個人を批判する際に使われますね。

「あの人は口自慢の仕事下手だから、任せられない」というように、やや厳しい評価の文脈で用いられることが多いです。

ビジネスの現場では、実行力がある人が評価される傾向にありますから、このような表現が生まれたのかもしれませんね。

仏作って魂入れず(ほとけつくってたましいいれず)

これは少し違った角度からの類語ですが、形だけ整えて肝心な部分が欠けているという意味のことわざです。

仏像を作っても、魂を込める儀式をしなければ意味がない、つまり「最後まで完成させなければ無意味だ」という教訓なんですね。

「計画は立派だが実行が伴わない」という点で、「言うは易く行うは難し」と通じるところがありますよね。
ただし、こちらは「最後まで仕上げる重要性」に重点が置かれている点が異なります。

「対義語」は?

それでは、反対の意味を持つことわざも見ていきましょう。

有言実行(ゆうげんじっこう)

言ったことを必ず実行するという意味の四字熟語です。

「言うは易く行うは難し」が「現実の難しさ」を表すのに対して、「有言実行」はあるべき理想の姿を表していますね。

この二つは対比として使われることが多く、例えば「言うは易く行うは難しだからこそ、有言実行を心がけたい」というように、セットで語られることもあるんですね。

ビジネスパーソンや政治家など、リーダーシップが求められる立場の方々が目指すべき姿勢として、よく引き合いに出される言葉ですよ。

不言実行(ふげんじっこう)

あれこれ言わずに、黙って実行するという意味の四字熟語です。

「有言実行」が「言ったことをやる」なのに対して、「不言実行」は「言わずにやる」という点が異なりますね。

「言うは易く行うは難し」とは、「言葉よりも行動が大切」という点で対義的な関係にあります。
口では何も言わずに、ただ黙々と実行する人こそが本物だ、という価値観を表しているんですね。

日本の文化では「武士は言わずして語る」のように、言葉よりも行動を重視する傾向がありますから、このことわざもそうした背景から生まれたのかもしれませんね。

率先垂範(そっせんすいはん)

自ら先頭に立って模範を示すという意味の四字熟語です。

これも「言うだけではなく、実際に行動で示す」という点で、「言うは易く行うは難し」の対義語として位置づけられますね。

特にリーダーシップの文脈でよく使われる言葉で、「指示するだけでなく、自分が手本となって行動する」という姿勢を表しています。

「言うは易く行うは難しだからこそ、リーダーには率先垂範の姿勢が求められる」というように、セットで語られることもありますよ。

「英語」で言うと?

グローバル化が進む現代では、英語での表現も知っておくと便利ですよね。
「言うは易く行うは難し」に相当する英語表現を見ていきましょう。

Easier said than done.(言うほど簡単ではない)

これが最も一般的で自然な英語表現とされていますね。

直訳すると「言われるよりも行うほうが難しい」となりますが、ニュアンスとしては「言うほど簡単じゃないよ」「口で言うのは簡単だけどね」という意味になります。

例えば、こんな風に使われます。
"Losing weight is easier said than done."(体重を減らすのは言うは易く行うは難しだ)

ビジネスシーンでもカジュアルな会話でも使える、とても便利な表現なんですね。
海外のクライアントとの会話や、英語のプレゼンテーションでも活用できますよ。

Actions speak louder than words.(行動は言葉よりも雄弁である)

これは「言葉よりも行動のほうが説得力がある」という意味のことわざです。

日本語の「不言実行」に近いニュアンスかもしれませんね。
「言うだけなら簡単だけど、大切なのは行動だ」という教訓を含んでいます。

例えば、
"Don't just talk about it. Actions speak louder than words."(口だけじゃなくて行動しなよ。行動は言葉よりも雄弁だから)

という感じで使われますね。
「言うは易く行うは難し」と完全に同じ意味ではありませんが、関連する表現として覚えておくと良いでしょう。

Saying it is easy, doing it is hard.(言うのは簡単、やるのは難しい)

これは日本語のことわざを直訳したような表現ですね。

英語ネイティブの方に「言うは易く行うは難し」を説明する際に、このような直訳的な表現を使うこともあります。

ただし、実際の会話では "Easier said than done." のほうが圧倒的に自然で一般的ですので、まずはそちらを覚えておくことをおすすめしますよ。

英語表現を知っておくと、国際的なビジネスシーンでも自信を持ってコミュニケーションが取れるようになりますよね。
文化や言語は違っても、「言うのは簡単だけど実行は難しい」という普遍的な真理は、世界中で共有されているんですね。

まとめ

ここまで「言うは易く行うは難し」について、詳しく見てきましたね。

改めてポイントをまとめてみましょう。

  • 正しい表記は「言うは易行うは難し」で、「易し」ではないこと
  • 意味は「口で言うのは簡単だが、実行することは難しい」という戒めのことわざ
  • 由来は中国の『塩鉄論』で、もともとは人物評価の警句だったこと
  • 使い方は「批判」と「励まし」の両方のニュアンスがあること
  • 英語では "Easier said than done." が最も自然な表現であること

このことわざが教えてくれるのは、言葉と行動のギャップの大きさですよね。

でも、だからといって「どうせできない」と諦めるのではなく、「難しいからこそ価値がある」と前向きに捉えることもできるんですね。

現代はSNSなどで「言う」ハードルが下がり、誰でも簡単に意見を発信できる時代です。
だからこそ、実際に行動できる人の価値が相対的に高まっているとも言えるでしょう。

「言うは易く行うは難し」という現実を受け止めつつ、小さなことからでも行動を積み重ねていく。
そんな姿勢が、きっとあなたの成長につながっていくはずですよ。

ぜひこのことわざを、日常会話やビジネスシーンで使ってみてくださいね。
きっと相手との共感が生まれたり、自分自身を励ます言葉として役立つはずですよ。