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「花も実もある」の意味や由来とは?例文でわかりやすく解説!

「花も実もある」の意味や由来とは?例文でわかりやすく解説!

「花も実もある」ということわざを耳にしたことはありますよね。なんとなく良い意味だということはわかるけれど、正確な意味を説明してくださいと言われたら、ちょっと迷ってしまうかもしれませんね。

実はこのことわざ、外見と中身の両方が優れているという、とても素敵な意味を持っているんですね。人を褒めるときにも、物事を評価するときにも使える、知っておくと便利な表現なんです。

この記事では、「花も実もある」の正確な意味から由来、実際の使い方まで、わかりやすく丁寧に解説していきます。例文や類語、対義語、英語表現まで網羅的にご紹介しますので、この記事を読めば自信を持って使えるようになりますよ。

「花も実もある」を理解するための基礎知識

「花も実もある」を理解するための基礎知識

読み方

「花も実もある」は、「はなもみもある」と読みますね。

特に難しい読み方ではありませんが、「実」を「じつ」と読んでしまわないように気をつけたいですね。この場合の「実」は「み」と読むことで、植物の実りを表現しているんです。

意味

「花も実もある」とは、外見が美しく、内容も充実していることを表すことわざです。

木に花と実が同時にある様子から生まれた表現で、見た目だけでなく中身も優れている人や物事を称賛するときに使われるんですね。具体的には、次のような意味が込められていますよ。

  • 見た目(外見)が美しい
  • 内容(実質)が充実している
  • 道理にかなっている
  • 人情味がある
  • 名実ともに優れている

単に表面的に優れているだけでなく、実質的な価値や内容も伴っているという点が、このことわざの重要なポイントなんですね。容姿端麗で性格も素晴らしい人、デザインが美しくて機能性も高い製品など、さまざまな場面で使える表現なんです。

語源と由来

「花も実もある」の由来は、植物の生態にあるとされています。

通常、多くの植物は花が咲き終わってから実を付けますよね。花と実が同時に存在することは、実は自然界では珍しい現象なんです。この稀少な状態から、「外見の美しさと内容の充実を同時に備えている」という意味が生まれたと言われているんですね。

このことわざの起源として有力なのが、源氏物語に登場する一節です。「五月まつ花、橘の、花も実も具し」という表現があり、これがこのことわざの元になったとされていますよ。源氏物語は平安時代の文学作品ですから、とても古くから使われている表現なんですね。

この「橘の花」というのがポイントで、橘は花も美しく、実も有用な植物として知られていたんです。また、梅を指すという説もあるんですね。梅は春に美しい花を咲かせ、その後の実は梅干しなどの健康食品として古くから重宝されてきました。

つまり、見た目の美しさと実用的な価値を兼ね備えた植物から、このことわざが生まれたと考えられているんですね。自然の観察から生まれた、日本人の美意識と実質主義を表す素敵な表現だと言えるかもしれません。

「使い方」がわかる「例文」3選

「使い方」がわかる「例文」3選

ここからは、「花も実もある」を実際にどのように使うのか、具体的な例文を通して見ていきましょう。日常会話やビジネスシーン、さまざまな状況で活用できる表現なんですよ。

1:「彼女は花も実もある人で、見た目の美しさだけでなく性格も温かく、仕事の実績も素晴らしいんです」

この例文は、人物を評価する場面での使い方ですね。

外見的な魅力だけでなく、内面的な優しさや人間性、さらには実務能力まで兼ね備えている人を褒めるときに使っているんです。職場の同僚や友人について話すときなど、人を紹介する際によく使われる表現かもしれませんね。

容姿だけを褒めるのではなく、総合的に優れていることを伝えられる、とても丁寧な褒め言葉になっているんですね。相手への敬意や尊敬の気持ちが込められた表現だと言えますよ。

2:「この新製品は花も実もあるデザインだね。見た目が洗練されているだけでなく、使い勝手も抜群だよ」

こちらは、製品やデザインを評価する場面での使い方です。

ビジネスシーンや商品レビューなどで使われることが多い表現かもしれませんね。単にデザインがおしゃれというだけでなく、実際の機能性や実用性も優れていることを伝えているんです。

最近は「美しさと実用性を兼ね備えた」という意味で、SNSなどでもトレンド的に使われることがあるんですよ。プロダクトデザインの世界では、まさに「花も実もある」デザインが理想とされていますよね。

3:「あの経営者は花も実もある人物で、カリスマ性があるだけでなく、社員への配慮も忘れず、会社の業績も順調に伸ばしている」

この例文は、リーダーシップや経営能力を評価する場面での使い方ですね。

外見的な魅力やカリスマ性(花)と、実際の経営手腕や人間性(実)の両方を兼ね備えていることを表現しているんです。歴史的には、文武両道の武将を評価する際にもこの表現が使われてきたんですよ。

特に有名なのが、戦国時代の武将・本多忠勝さんなんですね。彼は武勇に優れ(実)、人望も厚かった(花)ことから、「花も実もある武将」として称賛されたと言われています。現代でも、優れたリーダーを評価する際に使える、とても適切な表現なんですね。

似た意味の「ことわざ」は?「類語」「言い換え」表現

「花も実もある」と似た意味を持つことわざや表現は、他にもいくつかあるんですね。それぞれ微妙にニュアンスが異なりますので、使い分けられるようになると表現の幅が広がりますよ。

色も香もある

「色も香もある」は、見た目の美しさと内容の充実を両方備えているという意味で、「花も実もある」とほぼ同じ意味を持つことわざですね。

花の色(外見の美しさ)と香り(内面的な魅力)の両方を兼ね備えているという意味から来ているんです。ただ、「花も実もある」が実用性や実質的な価値を強調するのに対して、「色も香もある」は感覚的な魅力を強調する傾向がありますね。

人の魅力を表現する際に、より優雅で詩的な響きを持たせたいときは、こちらの表現を選ぶといいかもしれません。

名実ともに

「名実ともに」は、名声と実力の両方を備えているという意味の表現です。

「花も実もある」と近い意味ですが、こちらは特に評判と実際の能力の一致に焦点を当てているんですね。「名実ともに優れた選手」「名実ともに業界トップ」のように使われることが多いですよ。

ビジネスシーンや報道などで、よりフォーマルに表現したいときには、こちらの方が適しているかもしれませんね。「花も実もある」よりも堅い印象がありますが、意味としては非常に近い表現なんです。

文武両道

「文武両道」は、学問と武芸の両方に優れているという意味のことわざですね。

「花も実もある」が広く外見と中身の両立を表すのに対して、「文武両道」は特に知性と身体能力の両立を指しているんです。学生やスポーツ選手を評価する際によく使われる表現ですよね。

歴史的には、戦国武将などが理想とした生き方を表す言葉でもあったんですよ。現代でも、勉強とスポーツの両方で優れている人を「文武両道だね」と褒めることがありますよね。「花も実もある」と同様に、バランスの取れた優秀さを称賛する表現と言えます。

内外ともに優れる

「内外ともに優れる」は、内面と外面の両方が素晴らしいという意味の表現です。

ことわざというよりは慣用的な表現ですが、「花も実もある」とほぼ同じ意味を持っているんですね。より直接的でわかりやすい表現なので、日常会話でも使いやすいかもしれません。

「彼女は内外ともに優れた人物だ」のように使うことで、外見的魅力と内面的な美しさの両方を評価していることが伝わりますよね。

「対義語」は?

「花も実もある」の対義語、つまり反対の意味を持つことわざも知っておくと、より深く理解できますよね。外見だけで中身が伴わない状態を表す表現を見ていきましょう。

花も実もない

「花も実もない」は、外見も中身も優れていないという意味で、「花も実もある」の直接的な対義語ですね。

見た目も魅力がなく、内容も充実していない状態を表しているんです。人や物事を批判的に評価する際に使われる表現なんですが、かなり厳しい評価になりますので、使う際には注意が必要かもしれませんね。

「あの企画は花も実もない」と言えば、アイデアも魅力がなく、実現性や効果も期待できないという厳しい評価になってしまいます。実際の会話では、あまり頻繁に使わない方がいいかもしれませんね。

花多ければ実少なし

「花多ければ実少なし」は、見た目は華やかだが中身が伴わないという意味のことわざです。

植物の生態から来ている表現で、花がたくさん咲いても、それがすべて実になるわけではないという観察から生まれたんですね。転じて、外見や見栄えばかりが立派で、実際の成果や内容が乏しいことを表しているんです。

「彼は花多ければ実少なしで、口では立派なことを言うけれど実行が伴わない」のように使われることがありますよ。外見と実質のアンバランスを指摘する表現として、「花も実もある」の対極にある状態を表しているんですね。

絵に描いた餅

「絵に描いた餅」は、見た目は良いが実際には役に立たないという意味のことわざです。

どんなに美味しそうな餅の絵でも、実際には食べられないように、外見だけ立派で実用性や実現性がないことを表しているんですね。「花も実もある」が実質を伴った美しさを称賛するのに対して、「絵に描いた餅」は実用性のない空虚な美しさを批判する表現になっているんです。

「その計画は絵に描いた餅だ」と言えば、見た目や理論は立派だけれど実現不可能だという評価になりますよね。ビジネスシーンなどでもよく使われる表現なんですよ。

「英語」で言うと?

「花も実もある」を英語で表現する場合、どんな言い方があるのか気になりますよね。英語圏にも似た概念を表す表現がいくつかあるんですよ。

both elegant and useful(優雅でかつ実用的)

最も直接的な英訳が「both elegant and useful」という表現ですね。

「elegant」は優雅さや美しさを、「useful」は実用性や有用性を表していて、「花も実もある」の意味をとてもよく表現しているんです。デザインや製品を評価する際によく使われる表現で、美しさと機能性の両立を称賛するときに適していますよ。

「This design is both elegant and useful.」(このデザインは優雅でかつ実用的だ)のように使えば、「花も実もあるデザインだ」というニュアンスを伝えられますね。

to unite elegance with utility(優雅さと実用性を兼ね備える)

「to unite elegance with utility」は、優雅さと実用性を統合するという意味の表現です。

「unite」は統合する、結びつけるという意味で、「elegance」(優雅さ)と「utility」(実用性)という本来異なる要素を一つにまとめることを表しているんですね。これもまさに「花も実もある」の概念を表現していると言えますよ。

「The architect united elegance with utility in this building.」(その建築家はこの建物において優雅さと実用性を兼ね備えた)のように使うことで、美しさと実質の調和を表現できるんです。

both style and substance(スタイルと実質の両方)

「both style and substance」は、スタイルと実質の両方を備えているという英語表現です。

「style」は外見やスタイル、形式を、「substance」は実質や中身を表していて、見た目と内容の両方が優れていることを意味しているんですね。英語圏では非常によく使われる表現で、人物評価からビジネス、デザインまで幅広く使えるんですよ。

「She has both style and substance.」(彼女はスタイルと実質の両方を持っている)と言えば、外見的魅力と実力の両方を兼ね備えているという「花も実もある」の意味を伝えられますね。カジュアルな会話からフォーマルな場面まで、使いやすい表現だと言えるかもしれません。

まとめ

「花も実もある」ということわざについて、詳しく見てきましたね。

このことわざは、外見の美しさと内容の充実を両方兼ね備えているという意味で、人や物事を最高に褒める表現なんです。源氏物語にも登場する歴史ある言葉で、日本人が大切にしてきた「見た目と実質のバランス」という価値観を表しているんですね。

使い方としては、人物を評価する場面、製品やデザインを褒める場面、リーダーシップを称賛する場面など、さまざまなシーンで活用できますよ。類語には「色も香もある」「名実ともに」などがあり、対義語には「花も実もない」「花多ければ実少なし」などがあることも覚えておくと便利ですよね。

現代社会では、外見だけを重視したり、逆に実質だけで見た目を軽視したりすることもあるかもしれません。でも、このことわざが教えてくれるのは、両方のバランスが大切だということなんですね。私たち自身も、「花も実もある」人を目指して、外見も内面も磨いていきたいものですよね。

ぜひ日常会話や文章の中で、このことわざを使ってみてください。きっと、あなたの表現力がより豊かになると思いますよ。