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「鰻登り」の意味や由来とは?例文でわかりやすく解説!

「鰻登り」の意味や由来とは?例文でわかりやすく解説!

「鰻登り」って聞いたことはあるけど、正確な意味や使い方を説明できるかと聞かれると、ちょっと迷ってしまいますよね。会話の中で耳にしたり、ニュース記事で目にしたりすることがあるけれど、どんな場面で使うのが正しいのか、自信を持って言えない方も多いのではないでしょうか。

「出世が早い」とか「急上昇」といったイメージはなんとなくありますが、その由来や具体的な使い方まで知っておくと、もっと自然に使いこなせるようになりますよね。

この記事では、「鰻登り」の意味や由来、実際の例文、類語や対義語、さらには英語表現まで、網羅的にわかりやすく解説していきます。読み終わる頃には、日常会話やビジネスシーンで自信を持って使えるようになっているはずですよ。

「鰻登り」を理解するための基礎知識

「鰻登り」を理解するための基礎知識

読み方

「鰻登り」は「うなぎのぼり」と読みます。

「鰻」という漢字を見ると、つい「まん」と読みたくなってしまうかもしれませんが、この慣用句では「うなぎ」が正しい読み方なんですね。日常生活ではひらがなで「うなぎのぼり」と書かれることも多いので、読み間違えることは少ないかもしれません。

ちなみに、「登り」を「上り」と書く場合もありますが、どちらも同じ意味で使われていますよ。

意味

「鰻登り」には大きく分けて二つの意味があるとされています。

ひとつ目は「出世や昇進がめざましく早いこと」です。ある人の地位や立場が、短期間で次々と上がっていく様子を表すときに使われるんですね。まるでうなぎが川を勢いよく登っていくように、とんとん拍子で出世していく様子が目に浮かびますよね。

ふたつ目は「物価や株価、気温などが急激に上昇すること」です。グラフを見ると右肩上がりでぐんぐん上がっている、そんな状態を「鰻登り」と表現するんですね。特に経済ニュースなどでよく耳にする使い方かもしれません。

どちらの意味でも共通しているのは、勢いよく、急激に上昇していくというニュアンスなんですね。

語源と由来

「鰻登り」の由来は、文字通りうなぎの生態にあるとされています。

うなぎは川の下流から上流へと移動する習性を持っているんですが、その際に急流や浅い川、さらには滝のような場所でも、身体をくねらせながら力強く登っていくんですね。その姿がとても印象的で、まるで障害物をものともせずにどんどん上へ上へと進んでいくように見えるんです。

特に、水が少なくなった川や岩場のような場所でも、うなぎは諦めずに体をくねらせて這い上がっていく様子が観察されています。その姿から、「勢いよく、休むことなく上昇していく」という意味の慣用句が生まれたと言われているんですね。

もしかしたら、昔の人々はうなぎが川を登る姿を実際に目にして、その生命力や力強さに感銘を受けたのかもしれませんね。現代では養殖のうなぎしか見る機会がないかもしれませんが、自然の中でのうなぎの姿は、きっと非常にダイナミックで印象深いものだったんでしょう。

ちなみに、うなぎは淡水と海水を行き来する回遊魚で、生まれた場所に戻る習性があるとされています。そのために川を遡上する必要があり、その過程で見せる力強い姿が、この慣用句の元になったんですね。

「使い方」がわかる「例文」3選

「使い方」がわかる「例文」3選

ここからは、「鰻登り」を実際にどのように使うのか、具体的な例文を見ていきましょう。状況に応じた使い方がわかると、自分でも自然に使えるようになりますよね。

1:「彼の出世は鰻登りで、入社5年で部長になった」

これは出世の早さを表現する典型的な使い方ですね。

一般的に部長職まで昇進するには10年、20年とかかることが多い中で、たった5年という短期間で到達したという驚きや感心を込めた表現なんです。「鰻登り」という言葉を使うことで、単に早いだけでなく、勢いや勢力があるというニュアンスも伝わりますよね。

ビジネスシーンでは、このように誰かの昇進の早さを評価したり、驚きを表現したりする際に使われることが多いんですね。もちろん、褒め言葉として使われることもあれば、少し羨望や嫉妬のニュアンスが含まれる場合もあるかもしれません。

2:「夏になると気温が鰻登りに上がっていく」

これは気温の急上昇を表現する使い方です。

春から初夏にかけて、日ごとに気温がぐんぐん上がっていく様子を「鰻登り」で表現しているんですね。特に最近は地球温暖化の影響もあって、短期間で急激に暑くなることも増えていますから、そんな時にぴったりの表現かもしれません。

天気予報や日常会話で「今週は気温が鰻登りですね」なんて言うと、ただ暑いというよりも、急激に暑くなるというニュアンスが伝わりますよね。季節の変化を表現する際にも使いやすい慣用句なんです。

3:「この商品の人気は鰻登りで、在庫がすぐになくなってしまう」

これは人気や需要の急上昇を表現する使い方ですね。

商品やサービスの人気が急激に高まっている状況を「鰻登り」で表すことで、ただ人気があるだけでなく、短期間で爆発的に人気が出たというニュアンスが伝わるんです。マーケティングやビジネスの文脈でよく使われる表現ですね。

SNSでバズった商品や、口コミで一気に広まったサービスなど、現代社会では情報の拡散が早いため、「鰻登り」という表現がぴったりはまる場面が増えているのかもしれませんね。

売上や株価について話す際にも、「売上が鰻登りだ」「株価が鰻登りに上昇している」といった使い方ができますよ。

似た意味の「ことわざ」は?「類語」「言い換え」表現

「鰻登り」と似たような意味を持つ言葉やことわざは他にもあります。状況に応じて使い分けられると、表現の幅が広がりますよね。

急上昇

「急上昇」は「鰻登り」とほぼ同じ意味で使える言葉です。

「株価が急上昇している」「人気が急上昇」など、数値やランキングが急激に上がる様子を表すときに使われますね。「鰻登り」よりも少しカジュアルで、ニュースや日常会話でより頻繁に使われる印象があるかもしれません。

ただし、「鰻登り」の方が比喩的で情緒的なニュアンスがあるのに対して、「急上昇」はより直接的でストレートな表現と言えますね。グラフや数値を説明する際には「急上昇」の方が使いやすいかもしれません。

飛ぶ鳥を落とす勢い

「飛ぶ鳥を落とす勢い」は、権勢や勢力が非常に盛んであることを表すことわざです。

「鰻登り」が「上昇すること」に焦点を当てているのに対して、「飛ぶ鳥を落とす勢い」は「勢力や影響力の強さ」により重点が置かれているんですね。例えば「あの会社は今、飛ぶ鳥を落とす勢いだ」と言うと、業績が好調なだけでなく、業界全体に大きな影響力を持っているというニュアンスが含まれます。

特に、ビジネスシーンで企業や経営者の勢いを表現する際によく使われる表現ですね。「鰻登り」が数値的な上昇を表すのに対して、こちらは総合的な勢いや勢力を表すという違いがあるんです。

とんとん拍子

「とんとん拍子」は、物事が順調に、滞りなく進むことを表す慣用句です。

「プロジェクトがとんとん拍子に進んだ」「結婚までとんとん拍子だった」など、障害なくスムーズに物事が進む様子を表すときに使われますね。「鰻登り」との違いは、「とんとん拍子」は「順調さ」や「スムーズさ」に焦点があるのに対して、「鰻登り」は「急激さ」や「勢い」に焦点があるという点なんです。

出世の文脈で使う場合、「とんとん拍子に昇進した」と言えば障害なく順調に昇進したというニュアンスで、「鰻登りに出世した」と言えば驚くほど早く昇進したというニュアンスになりますね。微妙な違いですが、使い分けられると表現が豊かになりますよ。

破竹の勢い

「破竹の勢い」は、勢いが非常に盛んで、止めることができない様子を表すことわざです。

竹を割るときに、最初の一刀を入れるとその後は勢いよく裂けていくことから生まれた表現なんですね。「快進撃が破竹の勢いで続いている」「チームは破竹の勢いで勝ち進んだ」など、主にスポーツや競争の文脈で使われることが多い表現です。

「鰻登り」が「上昇」に特化しているのに対して、「破竹の勢い」は「前進」や「進撃」というニュアンスが強いんですね。方向性の違いはありますが、どちらも勢いの強さを表現する点では共通していますよ。

「対義語」は?

「鰻登り」とは反対の意味を持つ言葉も見ていきましょう。対義語を知ることで、表現の幅がさらに広がりますよね。

右肩下がり

「右肩下がり」は、数値やグラフが継続的に下降していく様子を表す言葉です。

「売上が右肩下がりだ」「人口が右肩下がりに減少している」など、主に経済や統計の文脈で使われることが多いですね。「鰻登り」が急激な上昇を表すのに対して、「右肩下がり」は継続的な下降を表すという点で、まさに対義語と言えるんです。

ビジネスシーンでは、業績の悪化を表現する際によく使われる表現ですよね。ただし、「急激に」というニュアンスは「鰻登り」ほど強くなく、じわじわと下がっていくというイメージが強いかもしれません。

急降下

「急降下」は、急激に下降することを表す言葉です。

「株価が急降下した」「気温が急降下」など、短期間で大きく下がる様子を表すときに使われますね。「鰻登り」が「急上昇」とほぼ同義であるのと同様に、「急降下」はその反対の現象を表す言葉なんです。

「右肩下がり」が緩やかな下降を表すのに対して、「急降下」は急激で劇的な下降を表すという違いがありますよ。状況に応じて使い分けられるといいですね。

低迷

「低迷」は、状態が悪く、低い水準にとどまっている様子を表す言葉です。

「業績が低迷している」「人気が低迷」など、良くない状態が続いている様子を表現するときに使われますね。「鰻登り」が動的な上昇を表すのに対して、「低迷」は停滞や沈滞を表すという点で対照的なんです。

「低迷」には「下がる」というよりも「低いままで変わらない」というニュアンスがあるため、厳密には「下降」の対義語というよりも、「上昇していない状態」を表す言葉と言えるかもしれませんね。ただし、「鰻登り」のような好調さとは正反対の状況を表す言葉として、覚えておくと便利ですよ。

「英語」で言うと?

「鰻登り」を英語でどう表現するのか、気になりますよね。日本語の慣用句をそのまま英訳するのは難しいですが、同じようなニュアンスを持つ表現はいくつかあるんです。

skyrocket(急上昇する)

「skyrocket」は、ロケットのように急上昇するという意味の英語表現です。

"The sales skyrocketed last month."(先月、売上が急上昇した)のように使われますね。日本語の「鰻登り」とほぼ同じニュアンスで、価格や数値が急激に上がる様子を表現できるんです。

特にビジネスや経済の文脈でよく使われる表現で、インフォーマルな会話からフォーマルな文書まで、幅広く使える便利な動詞なんですよ。「鰻登り」と同様に、驚くほどの急上昇というニュアンスが含まれているのがポイントですね。

soar(急騰する、舞い上がる)

「soar」は、鳥が空高く舞い上がるように、数値が急激に上昇することを表す動詞です。

"Housing prices soared in recent years."(近年、住宅価格が急騰した)のように使われますね。「skyrocket」よりも少しフォーマルな印象があり、ニュース記事や経済レポートなどでよく見かける表現なんです。

「鰻登り」が持つ「力強く上昇する」というニュアンスを、鳥が力強く飛翔するイメージで表現していると考えると、わかりやすいかもしれませんね。英語でも動物や自然現象の比喩を使って、急上昇を表現するんですね。

shoot up(急上昇する、跳ね上がる)

「shoot up」は、矢が放たれるように急激に上昇することを表すフレーズです。

"The stock prices shot up after the announcement."(発表後、株価が急上昇した)のように使われますね。「shoot」という動詞が持つ「勢いよく」「急激に」というニュアンスが、「鰻登り」の持つ勢いの強さとよく似ているんです。

カジュアルな会話でも使いやすい表現で、短期間での急激な変化を表すときに便利なんですよ。「shoot」には「撃つ」という意味もあるため、その瞬発力や勢いが上昇の様子をよく表しているんですね。

まとめ

「鰻登り」ということわざについて、意味や由来、使い方まで詳しく見てきましたが、いかがでしたでしょうか。

改めて整理すると、「鰻登り」は出世や数値が急激に上昇する様子を表す慣用句で、うなぎが川を力強く登っていく姿が由来になっているんでしたね。ビジネスシーンでは昇進の早さを表現したり、経済ニュースでは株価や物価の急上昇を表したりと、様々な場面で使える便利な表現なんです。

類語としては「急上昇」「飛ぶ鳥を落とす勢い」「とんとん拍子」などがあり、対義語としては「右肩下がり」「急降下」「低迷」などがありましたね。状況に応じて使い分けられると、表現の幅がぐっと広がりますよ。

英語では「skyrocket」「soar」「shoot up」などの表現があり、どれも急激な上昇というニュアンスを持っているんでしたね。

日常会話でもビジネスシーンでも、「鰻登り」は便利に使える慣用句です。「最近あの店の人気が鰻登りだね」とか「この暑さ、鰻登りだよね」など、自然な会話の中で使ってみてください。きっと、あなたの表現力がより豊かになるはずですよ。

ことわざや慣用句は、知っているだけでなく実際に使ってこそ身につくものですよね。この記事を参考に、ぜひ日常生活の中で「鰻登り」を使ってみてくださいね。