今や、がんは恐ろしい国民病となってしまいました。
この前、フリーアナウンサーの小林麻央さんが逝去されました。
このニュースを聞いて余計にがんについて不安になっている人も多いことだと思います。
今回は、損をしないがん保険の選び方のポイントを4つお伝えしていきます。
目次
損をしない生命保険『がん保険』の選び方とは?ポイントは4つ
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がん保険で損をしないためには、がん保険を知り、保障を知り、医療保険とはどう違うのかを知らないといけません。
ここでは、損をしない生命保険『がん保険』の選び方とは?ポイントは3つをお伝えします。
ポイント① がん保険がどういう保険かを知る
まず、一つ目のポイントは、がん保険がどのような保険なのかを知ることです。
がん保険は、医療保険の一部だと思われる方が非常に多いですが、全く別物です。
がん保険と医療保険がどう違うのかは後ほど紹介致しますが、一言で言えば保障の範囲が全然違います。
料金が安いからといって、がん保険だけに加入してしまうとあとで大変な目に遭います。
ポイント② がん保険に自分が欲しい保障があるか知る
がん保険に加入を考えているなら、少なくとも加入しようとしている保険に自分が欲しい保障があるかどうかです。
がん保険の主な保障は、診断されたとき、手術したとき等に受けられます。
保険によっては、再発のときにも受け取れますが、受け取る条件が厳しいものもあります。
もちろん、がん保険ですからがん以外の病気では保障を受け取ることはできません。
ポイント③ がん保険と医療保険で保障が被らないかどうか
続いてのポイントは、がん保険と医療保険で保障が被らないかどうかです。
医療保険とがん保険は別物ですが、意外に保障の範囲が被っていたりするものです。
医療保険でもがん特約をつけることによって、がん保険と同じ保障内容にすることもできます。
多くの場合が医療保険で事足りる場合がほとんどです。
医療保険の方もしっかりと確認しておきましょう。
ポイント④ 公的医療保険の制度を知っておく
最後のポイントが、公的機関の医療保険の制度を知っておくことです。
会社員なら健康保険、自営業なら国民保険に加入しています。
これらの保険には、公的医療保険と言われており、がんにかかれば高額療養制度が利用できます。
一か月間所定の医療費の上限を超えると、申請すればあなたの手元にお金が少なからず戻ってきます。
公的医療保険については、結構見落とされる方が多いので加入前に知っておくことで本当にがん保険がいるのかいらないのかがある程度見えてきます。
生命保険『がん保険』とはどのような保険なのか?
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ここでは、がん保険がどのような保険なのかを詳細に紹介していきます。
がん保険を知ることで、あなたが欲しかった保障や月々のお支払い金額を具体的に知ることができます。
がんに特化した保険だがそれ以外の病気は基本保障されない
がん保険は、がんに特化した保険でそれ以外の病気の保障は基本的にありません。
保障は大まかに以下の5つの状態のときに受け取れます。
・がんと診断された時
・がんで入院するとき
・がんで手術を行うとき
・抗がん剤治療等で通院するとき
・がんで自由診療の治療をしたとき
会社によって条件がありますが、がん保険はなったときから入院・手術・抗がん剤治療における通院まで手厚く保障されます。
最近では、自由診療の治療にまで保障範囲が拡大されています。
手術・抗がん剤・放射線の治療以外にも我々自身が他の治療の選択が安心して選べることは、素晴らしいことです。
ただし、がん保険に加入したからといって安心はできません。
注意事項があります。
がん保険の注意事項
がん保険の注意事項としては、加入から三か月以内にがんにかかっても保障されないことです。
がん保険に入る際には、保障期間はいつからなのか聞いておきましょう。
後から正確な保障期間を知らず、保障されなかったといったことがないようにしておきましょう。
がん保険と医療保険との違いとは?
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がん保険を医療保険の一部と考えている人も多くいます。
違いをしっかり理解することで、自分にはどちらが必要なのかがしっかりわかるようになります。
主に2つ違うところがあります。
しっかりと理解していきましょう。
保障の範囲が違う
一つ目は、保障の範囲です。
がん保険の場合は、保障の範囲ががんのみになります。
医療保険の範囲は、がんに加え他の病気も保障の範囲になります。
医療保険の保障とがん保険の保障が重なっていることもよくあることです。
また、医療保険でがん特約をつけることによってがん保険と同じような保障をつけることもできます。
お支払金額ががん保険の方が安い場合がある
二つ目は、お支払い金額です。
がん保険は保障ががんに特化しているので、余分な部分がありません。
終身医療保険よりかは、金額が安くて済みます。
では、実際がん保険が必要な人と不要な人はどんな人なのか見ていきましょう。
がん保険が必要な人と不要な人
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必要な人
がん保険が必要な人は、まだ保険に加入していない人です。
また、他の人よりがんの罹患率が高い人もこの保険が必要となります。
部位によっては、医療保険と被りますが、被らない部分はがん保険で補うと安心できると思います。
※罹患率(りかんりつ)とは、一定期間にどれだけの疾病者が発生したかの指標です。
不要な人
がん保険が不要な人は、もう既に医療保険に加入している人です。
またがん罹患率が低い世代も必要ではありません。
医療保険に加入している人は、保障の中にもがんが含まれているので、保障が被る可能性があります。
一度加入している医療保険と保障が被っていないかFPさんに相談してみましょう。
続いては、TVやラジオ等のCMでよく聞く『がんは2人に1人がなる』ということについてです。
よく聞くフレーズですが、実は2人に1人にはからくりがあります。
知っておこう!がんは2人に1人がなる時代への数字のからくりについて
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出典URL:国立がん研究センターがん情報サービス
がんの罹患率(りかんりつ)について
2人に1人と聞くと、私もがんになるのではないかと不安になる人も結構います。
しかし、これは本当でもあり嘘でもあります。
まずがんの罹患率を統計的にみると、新たにがんと診断された世代は40代でも低く、一番多いのが80代とわりと高齢にならないと莫大に増えません。
40代からがん検診と言われていますが、上記のグラフではまだ早いと思います。
2人に1人は生涯にかけての罹患率
罹患率は割と高齢にならないと、高くはないのに何故2人に1人と言われるのでしょうか。
この数値には、がんを罹患した世代全体をさしているからです。
つまり、0歳から80歳以上の方を対象とされているため、2人に1人という数字が生まれたのです。
数字だけを鵜呑みにすると、大変なことになります。
2人に1人というからくりをしっかり理解しておきましょう。
まとめ
今回は、がん保険で損をしない選び方について紹介してきました。
がん保険とは、がんにのみ特化した保険なので、それ以外の病気の保障がありません。
また医療保険と保障内容が被ることが多いので、すでに医療保険に加入済みの場合ははっきりいってがん保険は必要ありません。
がん保険が必要な人は、家族にがんを罹患した人がおり、代々続いている人のみです。
テレビ等でよく聞く2人に1人が生涯がんにというフレーズですが、鵜呑みは危険です。
全年齢の罹患率としては、高齢になるほど急上昇しているので、40代くらいからの心配はいりません。
きっちりと数字のからくりを理解して、本当に今自分にはどんな保障が必要なのかを見極めましょう。