保険の見直しをしようと思ったら、掛け捨ては絶対に止めておいたほうがいいと聞いたことはありませんか?それもそのはず、掛け捨て保険はお金を捨てるようなものという印象が強いからなんです。ですが、実際に掛け捨てはお金を捨てているのとは違います。
今回は、掛け捨てに向いている人と向いていない人を中心に紹介していき掛け捨て保険について徹底的に紹介していきます。
生命保険を見直すときに掛け捨てに向いている人と向いていない人とは?
掛け捨てと聞くと、お金が戻ってこないからお金を捨てているイメージが強く残っていますが、どうしても健康体だったりすると効力を発揮しないからそのような名前で呼ばれています。
実際は、掛け捨てにしておいたほうが得なことも結構あるのです。実際に掛け捨てに向いている人と向いていない人を見ていきましょう。
掛け捨てに向いてる人
掛け捨てが向いている人は、以下の人々です。
- 保険料をとにかく安くしたい
- 結婚してお子さんが生まれた
- 保障を充実させたい
まず保険料をぐんと抑えたい人に掛け捨てはオススメです。日本の保険の保障内容は他国に比べて充実しています。掛け捨てにしたからといって保障が足りなくなることはありません。
次に結婚してお子さんがうまれた家庭では、一番悩ましいのが保険料です。ご自身が加入している既存の保険に加え、お子さんのためにも備えが必要だからです。
最後に掛け捨ては、保障を充実させたい人にもオススメです。保障内容がこれでもかとあるので、備えたい保障に確実に備えられます。
掛け捨てに向いていない人
掛け捨てに向いていない人は以下のとおりです。
- 保障もほしいけど貯金もしたい
逆に、保障も欲しいけど、合わせて貯金したい人には掛け捨てには向いていません。というのも保険料が安い分、健康体で何もなかったら、返ってくるものが何もありません。貯金も不可能なので、止めておいたほうがいいでしょう。別途積み立てを選びましょう。
把握しておこう!掛け捨ての特徴
次に、掛け捨てについて理解を深めていきましょう。特徴を把握することでご自身の必要な保障が見つかりますよ。
保険料が割安
1つ目の大きな特徴は、保険料が安いということです。加入した当時は保険によって月額が数百円程度だったりします。ものすごく安いので本当に保障してもらえるのだろうかと思ってしまうくらいです。保障を継続しても金額が上がりますが、上がっても積立の保険料よりかは安く続けられます。
保障期間が一定
掛け捨ての特徴は、保障期間が一定であることです。具体的な期間は保険の商品によってことなりますが、5年、10年、15年と定められた商品がほとんどです。期間からみても分かる通り、小さなお子さんが成長する間だけ掛け捨てにするといったことがはっきりとわかります。
保障の継続には更新が必要
保障を継続するためには、更新と呼ばれる作業が必要です。更新すると加入当時の保障を続けることができます。しかし、保険料が若干値上がるので注意が必要です。保障内容は加入した当時と変わりません。 更新しても積み立てよりかはずいぶん安いことがほとんどです。
満期を迎えると保障が終了する
定期保険は、更新によって保障の継続ができますが一定年齢をすぎると満期を迎えます。満期になると、契約自体も終了するので以後は無保障となりなにかあっても保障されず全部実費になんてこともあるので注意が必要です。
解約したときにお金が戻ってこない
保険を解約したときに、お金が戻ってこないことがほとんどです。もし戻ってきたとしてもごく少額になります。一定期間になったらお金がもらえるオプションプランもないことがほとんどです。まさに何か合った場合に備えることだけに特化した保険と言えます。
掛け捨てに該当する保険
掛け捨てに当てはまる保険はどのようなものでしょうか?
定期保険
掛け捨ての代表名詞が定期保険です。定期保険は死亡保障が一定期間保障される保険です。一般的な生命保険は、定期保険のことを指します。また万が一のことがあると、一括してお金が残された遺族に支払われます。
収入保障保険
収入保障保険は、年齢がたつごとに保障が減少していく保険です。生命保険と違うところは、もし万が一のことがあると、残された遺族に分割して月々に支給されることです。お給料のように支払われるのでこれまでの生活レベルが変わることはありません。保険料は定期保険より更に安くなるので、離婚してシングルになった人たちに好まれています。
医療保険等の定期型タイプ
実は、掛け捨てはなにも死亡保障だけとは限らないのです。医療保険等でも一定期間保障に備えられる定期型のタイプがあります。ご自身のタイプがわからない場合は、1年に1度くる契約内容のお知らせの保険の商品名のところに保障期間で確認できます。定期とかかれていたら掛け捨てタイプになります。
保険に加入するときは公的保障ともバランスをとる
心配ごとは保険一本で解決と思われるかもしれませんが、意外と知られていないのが公的保障です。日本では公的保障が充実しているので、万が一のときも保険がないと生活ができないことにはなりません。安心してください。
公的保障一覧
保険に関する公的保障は以下のとおりです。
遺族年金
遺族年金は、もし家族に万が一のことがあれば、お子さんの年齢が18歳以下なら給付される制度です。国民年金に加入している人は、遺族基礎年金が、厚生年金に加入している人は遺族厚生年金が給付されます。
高額療養費制度
もし、大病にかかってしまうと医療費が増大します。このままでは家計が頻拍してしまってもうどうしようもないと思ったときに利用するのが高額療養費制度です。どれほど高くてもこの制度を利用すれば、負担金額の上限を安くすることができます。上限の詳細は所得によって違ってくるので厚生労働省のホームページを御覧ください。
介護保険制度
高齢化になって問題になってくるのが介護ではないでしょうか?実は介護保険についても保険でも商品としてありますが、2000年に介護保険制度が施行されており、1割負担でデイサービスが利用できたりと制度が整っています。
公的制度があることを知れば、保険の保障は最低限でいいと思えてくることでしょう。実際保険は最低限の保障さえあれば問題ありません。
まとめ
今回は、掛け捨てに向いている人向いていない人を中心にお話してきました。
- 掛け捨てに向いているのは、保険料を安くしたい・結婚して子どもが生まれた・保障を中心に考えたい人
- 掛け捨てに向いていないのは、保障も欲しいけど貯金もしたい人
掛け捨ての特徴は以下のとおりです。
- 保険料が格安
- 保障期間が一定
- 保障の継続には更新が必要
- 満期を迎えたら保障は終了
どうしてもお金が戻ってこないことからお金を捨てているイメージが未だに根強く残っています。しかし、実際は必要最低限の保障を最低限の金額で備えている最も効率のいい保険の加入の仕方とも取れます。
また、公的制度を知っておくと保険と保障内容が被っていることが多いので保険を補強とした意味で捉えておくとより心強いものとなってくれます。保障期間が一定であることを生かしてご自身に合わせて選ぶことが何よりも大切です。
掛け捨ては保険の種類も実に多く、一般的な生命保険から医療保険等あります。最も見直しが多い医療保険があるのも最大の魅力です。掛け捨てはお金を捨てるイメージを払拭して見方を変えてみませんか?