死亡保険は掛け捨てか積み立て(終身)か?判断する3つのポイント

いざ死亡保険に入るとなると掛け捨てか積み立てか悩みますよね?自分では、比較をしているつもりでもなかなか結論が出ないといった相談も増えてきています。保険に関することだと、比較してもしてもわからないことがたくさんあると思います

今回は、死亡保険でも、掛け捨てにするのか積み立てにするのか判断基準をお伝えします

死亡保険を掛け捨てにするのか積み立てにするかの判断は、主に以下の判断を参考をすると決めやすいです。

死亡保険に関してどのような保健課について険かおさらいしておきましょう。

死亡保険とは、契約者本人が亡くなったときに支払われるお金です。したがって、契約者本人に直接お金が入ると言うわけではなく残された家族に金が支払われるのが一般的でます。

それではどのような判断基準で積み立てか掛け捨てにするのかをお伝えしていきます。

①加入する目的

判断基準の1つ目は、加入する目的です。ただただ加入するというわけではなく、具体的にどのような目的で保険に入るのかという意味です。

保険は加入する目的によって必要な保障や保障金額が違ってきます。死亡保険なので、家族に残す目的があると思いますが、もう少し具体的な目的が必要です。例えば、残された家族に生活費を残したいといった感じです。この部分に関しては人によって違ってくると思うのでそれぞれ具体的な目的を立てましょう。

②必要は保障額の把握

2つ目の判断基準は、必要保障額です。必要保障額とは、具体的にどれくらいの金額をご家族に残したいかです。

保険は、必要保障額によっても違ってきます。必要保障額が多ければ多いほど、月々の保険料のお支払い額が増えます。必要保障額に関しては、大雑把な金額でも大丈夫です。おおよそどのくらいの金額が残された家族にとって必要なのか考えてみましょう。

③どれくらいの期間、保障が欲しいのか

3つ目の判断基準は、どのくらいの期間、保障が必要なのかです。実は、保障期間によって、積み立てのほうがいいのか、掛け捨てにするかも決まってきます。

期間が決まっていれば、掛け捨ての方が良いでしょうし、一生涯に渡って、確実に保険を残したい場合は積み立ての方が合っているでしょう。

死亡保険の種類 掛け捨てと積み立てとは?

続いては、保険の種類について見ていきましょう。大きく分けて死亡保険の種類は2種類あります。

先にでてきました掛け捨てと積み立てです。一般的に掛け捨ては、定期保険のことをさし、積み立ては終身保険のことを指します。合わせてどのような保険があるのかもチェックしていきましょう。

①掛け捨て

1種類目は、掛け捨てと呼ばれる保険です。一般的には、保障期間が一定で保障が終われば保険も解約になります。解約してもお金が戻ってくることはほとんどありません。掛け捨てには、更に定期保険と収入保障保険と逓減定(ていげん)期保険に分かれます。

定期保険(掛け捨て)

定期保険は、一定期間の保障がある死亡保険です。例えば、10年や15年間だけ万が一のことがあれば、保険金が家族で受け取れます。しかし、一定期間がすぎると、保障もなくなり契約も終了します。もし保障を継続したいのであれば、更新作業が必要です。

また、契約者に万が一のことがあると、ご家族に一括でお金が支払われます。

定期保険にも種類があります。更に収入保障保険と逓減定期保険とに分かれます。

収入保障保険

収入保障保険は、定期保険とほぼ同じですが、違うところは保険金のお支払形態と保障金額です。収入保障保険のお支払いは、月々です。まるでお給料の形で支払われるので、生活のやりくいも非常にやりやすいのが特徴です。

収入保障保険は、年齢が上がるほど必要は保障額も減ってくるので、ニーズに合わせて、保障に備えることができます。

逓減(ていげん)定期保険

収入保障保険と仕組みが似ている保険に、逓減保険という保険があります。我々には馴染みのない言葉ですが、取り扱っている保険会社が少ないためです。

逓減保険は、死亡したときに受け取れる金額は年一定の割合で減っていく保険です。種類は定期保険ですので、受取るときには一括で受け取ることになります。保険料は収入保障保険の方が更に安くなるため、あまり選ぶ人が少ない印象を受ける保険です。

②積み立て

2種類目は、積み立てです。積み立ては、貯蓄性のある保険を指し、保険で貯蓄までできてしまう保険のことを意味します。保障も一生涯である分、解約したときには貯蓄部分が契約者のもとに返ってきます。

積み立ては、主に終身保険が代表的な保険となります。

終身保険

終身保険は死亡保険でなおかつ貯蓄の機能も兼ね備えた保険です。保障は、契約者がなくなるまでずっと保障されるので、確実に保険金が残せます。

また解約するとお金が戻ってくる解約返戻金があるので、解約するまでの期間が長ければ長いほど多くもらえる仕組みになっています。

続いて、死亡保険の掛け捨て、積み立てのメリット・デメリットについて見ていきましょう。メリットとデメリットを理解すると判断がよりスマートにできるようになります。

死亡保険の掛け捨てのメリット・デメリット

まず最初に掛け捨てのメリット・デメリットです。

メリット

掛け捨てのメリットは、保険料の安さです。保険料の安いわりには、良い保険に備えられます。

地道でコツコツ1000万円用意するのと、保険料月々何百円のみで1000万の死亡保障に備えるのとでは雲泥の差です。先に保険料をあげましたが、わずか数百円、下手をすると自販機で買うジュース代と同じ金額で保険にも備えられるのです。

デメリット

デメリットは、保障期間が限られ、継続するなら保険料が高くなることです。10年なら10年、15年なら15年の保障しか得られません。また継続することもできますが、同内容での継続の場合、年代によっては倍近く保険料が上がってしまうことが多々あります。

特に病気リスクが上がる40代以降の保険料の値上がりは半端ないです。掛け捨ての場合、次の更新が40代以降なら止めてしまっても問題がありません。

死亡保険の積み立てのメリット・デメリット

メリット

死亡保険の積み立てのメリットは、保障が一生涯であること、貯蓄ができることです。

保障が一生涯、つまり契約者本人が死亡するまでずっとです。例えば、保険が一生涯であった場合、契約者が100歳でなくなるとそれまで保障が続くことを意味します。長生きすればするほど保証に関しての心配がなくなります。

また、積み立ての場合、保険を解約するとお金が戻ってきます。この部分が貯蓄に相当します。長く続けていれば続けているほど、貯蓄額も増えもらえるお金も多くなります。また、60歳を超えると一気に貯蓄の額も増えるので、人によっては葬儀代やお墓のお金のために利用する人もいます。

デメリット

積み立てのデメリットは、保険料が高いことです。掛け捨てに比べても倍の値段違うことも日常茶飯事です。例えば20代で終身保険に日入り、保険料が月々1万2千円だったとしましょう。30代になっても1万2千円ですし、50代になっても1万2千円です。つまり、保険を解約するか、保険の支払い期間が終わるまでは、同額の保険を払い続ける必要があります。

ほとんどの保険は、60歳で支払いが完了するまで設定されていますが、中には65歳払込終了といった保険もあります。退職してから保険が払えなくなった原因にも直結してくるので、払込期間が何歳で終了するかもしっかり見ておく必要があるのです。

まとめ

今回は、死亡保険は掛け捨てか積み立てか判断の基準について紹介してきました。判断基準は以下のとおりです。

  • 加入する目的
  • 保障する期間はどれくらいか
  • 保障額はどのくらいの金額必要か

この3つを押さえていれば、はっきり結論がでると思います。一定期間であれば掛け捨て、確実に一生涯に渡ってお金を残したいなら積み立てを選んだほうが確実です。掛け捨てや積み立てはタイプのようなものなので、保険の名称でいうなら、掛け捨ては定期保険、積み立ては終身保険になります。

なんとなく家族ができたから死亡保険に加入するのではなく、はっきりとした目的が必要です。ご自身は何のために死亡保険の保障に備えますか?

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