生命保険を見直しに行ったら、条件付きなら契約できますと言われた経験ないですか?以前までは一般の保険になんなりと加入できたのに、見直したら条件付きって本当にどういうこと?となりますよね。
実は、見直してから条件付きと言われるのは、一定の傾向があります。やはり保険の会社には、健康な人に万が一の状態に備えてほしい考えがまだまだ一般的です。では、いったいどのようなことで条件付きと言われてしまうのかこれから相談したい人に向けて、一定の傾向のお話をしていきます。
生命保険の見直しで条件付き契約と言われる条件とは・年代別に紹介
生命保険の見直しで、条件付きと言われてしまうのは、年代別によって理由が異なってきます。特に、女性は条件付きと言われやすいです。タイミングが合わなければ問答無用で条件付きと言われてしまう場合もあります。
20代・30代
20代、30代で条件付きって言われることはないでしょうとお思いの方が、非常に多いです。たしかに若い世代は、健康にあまり問題を抱えている方はそれほどいらっしゃいません。では、この年代でなぜ条件付き契約と言われるのでしょうか。
妊娠
20代、30代で1番多い理由が妊娠です。妊娠のどこが条件付き?と驚かれる人は意外に多いです。特に女性に関連することなので、結婚して妊娠の予定の方は注意が必要です。
保険会社の考えとしては、妊娠は帝王切開等の可能性も考え、給付金の対象リストに入ります。したがって、妊娠後の契約は、高い確率で条件付きになります。
妊娠前に保険の見直しを済ませることをおすすめします。
40代以降
40代以降は、様々な病気のリスクがある年代です。40代でもまだまだ健康な人が多いわよという意見があるのも事実。しかし、運動不足や不摂生で病気になり、一生病気と付き合っていく人も多くなるのもこの年代。更に50代60代となるとリスクが更にあがります。
持病
40代以降になると、持病とお付き合いする人もいます。持病は、保険会社にとって真っ先に給付金が至急支払う考えでいます。したがって、持病があると条件付き契約になりやすいです。
しかし、保険会社によって持病の定義も違うので、場合によっては通常の保険でも問題なく加入できるケースがあります。
全年齢共通
実は年代関係なく一定の条件があれば、条件付き契約になってしまうこともあります。どんな条件か見ていきましょう。
手術歴がある
一つ目は、手術歴があるかです。一定期間手術歴があると、保険会社によっては条件付き契約となる場合があります。ずっとではありませんが、直近に手術した人は注意が必要です。
手術の内容によっても完治していれば、加入できる場合もあります。
うつ病といった精神疾患がある
最近では、心の病にもメスが入るようになっています。うつ病といった精神疾患がある場合も条件付き契約となる可能性があります。保険会社では、うつ病は自殺リスクによる死亡リスクが高いと考えています。
軽度では、そこまで行かないのではと思いますが、保険会社の見解なので我々ではどうにもすることができません。
生命保険の条件付き契約とは?
条件付き契約は、保険会社の告知の審査で通常の保険では契約できないときに下される判断です。通常の保険では無理があるけど、断るほどのリスクはない場合、条件付き契約になります。
条件付き契約の種類
条件付き契約には、3種類あります。削減、保険料割増、部位不担保です。条件付き契約は大抵この3種類のうちどれかになります。それぞれどのような意味か見ていきましょう。
削減
削減は、一定期間内に所定の状態になれば支払われる保険金や給付金が減らされることを言います。通常の保険なら、死亡時に1000万支払われる保険があるとしたら、削減での条件付き契約なら、800万円に減らされたりします。
減らされる額は、保険会社によって違ってくるので正式な金額は保険の契約するときに聞くしかありません。
保険料割増
保険料割増は、月々お支払いする保険料が増額されることを言います。終身保険や終身型の保険の場合、期間が一生涯の場合もあります。どれくらい割増されるのかは、平均で倍額程度です。
非常に高くなるので、保険料の割増で契約と言われたら、正直ほかの保険会社で検討するほうがいいです。理由は後述致します。
部位不担保
部位不担保は、一定期間特定での部位が保障されません。どの部位が保障されないのかは、ご自身の持病がある臓器となります。例えば、妊娠なら子宮や卵巣等が一定期間保障されません。
持病がある方は、持病に関する臓器が保障されなくなるので、注意が必要です。
なぜ条件付き契約があるのか?
では、なぜ条件付き契約があるのでしょうか。本来なら病気の人ほどサポートがあった方がいいとお考えの人は多いです。しかし、理由は保険会社の考え方にありました。
健康な人との公平性を保つため
1番大きな理由は、健康な人と公平性を保つためです。一体健康な人と持病がある人どこが不公平だと思うかもしれません。やはり健康なひとは、あまり頻度がなく途中で保険金を支払う事態があまりありません。しかし、持病の人は今現在も病気と向き合っていると考えているので、保険金の支払う頻度が高いと考えています。
保険会社としては、保険金を支払ってばかりなら、会社の運営にも響いてきます。そうなると他の方に保険金が行き渡らなくなります。これでは公平性を保つのが非常に厳しくなってきます。
保険はもともと健康な人が備えるもの
保険会社はもともと健康な人に備える考えがあります。健康な人が手術が必要になったとき、万が一のことがあったときに備えてほしいのです。金額の設定も健康な人が備えやすいようになっています。
生命保険の見直しで条件付き契約と言われたら
もし、保険の見直しで条件付き契約と言われたら、どうすればいいのでしょうか。多くの人がショックで落ち込むと思います。保険に入れると思ったら、条件が付いてくる。しかし、ここで引き下がっては損です。条件付き契約は、保険会社によって基準が違ってくるからです。
他の保険会社でも申し込んでみる
起こせる行動は、ただ一つ。他の保険会社も申し込んでみることです。意外とA社では条件付きだったけど、B社では通常の保険契約でいけたケースも非常に増えてきています。
B社を見つけるためには、持病の人こそ複数の保険会社を比較できる保険の無料相談を利用してほしいものです。さすがに妊娠後の契約は、どこの保険会社でも条件付きで提示されますが、喘息等の場合、保険会社によってわかれてきます。場合によっては告知するときに喘息が該当しない場合もあります。
いきなり持病があるから条件付きは覚悟で1社だけは、非常にもったいないことです。
まとめ
今回は、条件付き契約になりやすい事柄を年代別に解説してきました。
- 20代〜30代女性:妊娠後の契約はほぼ条件付き契約で保険に加入
- 40代以降の男女:持病
- うつ病等の精神疾患も条件付き契約になる場合がある
保険の条件付き契約は、大きく分けて3種類に分かれます。
- 削減:保険金お支払いの減額
- 部位不担保:持病に関する臓器の部位が負担されない
- 保険料割増:保険料の割増。倍額も多い
条件付き契約は、妊娠以外の場合、保険会社によっては通常の保険に加入できる場合があります。そのまま契約するのではなく通常で加入できる保険を探してください。保険会社によって引受基準が違うのでA社ではダメでもB社ならOKの場合が頻繁にあるからです。