保険料を安くしたい!けど今ある保険はそのままにしておきたい!保険を見直すことでそのようなことを考えたことありませんか?そんなことできるの?やっぱり保険を見直すには解約しなければ新しい保険に入れないじゃないの?と思っているかもしれません。
しかしおいしいことをできる方法があります。今回は、そのおいしい方法を紹介していきます。保険料の節約を上手にしていきましょう
生命保険を見直したいが解約はせず保険料だけを減らす方法
保険料は減額ででも保険を解約しないでそのままにしておく方法が、専門用語で言うと減額に当たります。では実際減額とはどのようなものなのでしょうか。
減額
減額とは、契約した保険金を減らす方法です。例えば、加入した時は4000万円だったとします。その4000万を1000万に減らすことが減額です。
保険金が減ったことで、保険料は変わらないと思われますが実は違います。保険金が変わると保険料も安くなるのです。だから、保険料の節約につながります。
では、他にどのようなメリットデメリットがあるのか見ていきましょう。
減額のメリット
減額するメリットは、上記に紹介したように保険料が下がるだけではありません。
例えば、減額したい保険が終身保険だったとしましょう。終身保険を減額すると、1部ではありますが、解約返戻金が戻ってくることがあります。解約していないのに解約返戻金が受けとれることは、減額でしか実現できないことです。
もう一つのメリットは、保険を解約しなくていいと言うことです。保険を見直すときには、どうしても今の保険を解約して新しい保険に入って保険料の節約を期待することの方が大きいのですが、保険を一旦解約するとそれまでの保障は一旦ゼロになります。でも中にはこの保険だけはどうしても手放したくない場合に非常に有効です。
減額のデメリット
減額のデメリットは、一度減額してしまうと健康状態によって元に戻せなくなる場合があります。他にもデメリットはありますが、注意点と被るので、詳細は注意点で後述いたします。
減額するベストタイミング
では、減額のことがある程度わかったところで、次に知りたいのは、減額するタイミングではないでしょうか?大きく分けてタイミングは3つあります。
住宅ローンの購入
1つ目のタイミングは、住宅ローンの購入です。住宅ローンを購入すると、最近では団体信用生命保険に加入することが義務付けられています。団体信用生命保険に加入すると保障の1部が生命保険と被ってしまうため、普通なら解約するのですが、条件によってはどうしてもこの生命保険は手放したくない場合もあります。その時に減額を利用すると、保険料は少なり、ダブルで持っていても家計を圧迫することなく保障も持ち続けられることができるのです。
子供の自立
2つ目のタイミングは、お子さんが自立したときです。一般的に、生命保険はお子さんが小さい間だけ備えるためのものです。お子さんが社会に出て働いて自分の家から離れたときや、お子さんが結婚して自分の元を離れる時は、死亡保障については全くの不要になってしまいます。
ですが、生命保険の条件が良く、解約するほどまでもないかなと思う場合もあります。そんな時には、減額を利用すると保障が持ち続けられます。
支払いが難しくなった
3つ目のタイミングは、 何らかの状況により保険料のお支払いが難しくなったときです。さすがに保険料の支払いが難しくなったので、あなたに保険を契約しようとは思いません。そんな時も、減額が有効です。
例えば、会社を辞めて就職活動しているもののなかなか次の就職先が見つからないといった場合になります。
減額するときの注意点
これまでは減額するときのメリットの方が大きく見えますよね。ものすごいメリットがある点で、もちろん注意点もあります。
主契約・特約ともに減額の対象になる
まず1つ目の注意点は、減額をしてしまうと、主契約や特約までも同じく減額されてしまう点です。これはどういうことかといいますと、例えばメインの契約を死亡保険だったとしましょう。サブを医療特約にしましょう。
するとメインで受け取れる保険金が減りますが、サブの保障も目には見えませんが減っているのです。
減額するときには、必ず、特約もどの程度減るのか確認しておいてください。
保険料の高額割引や非喫煙・健康体割引などが受けられなくなる
2つ目の注意点は、割引が受けられなくなることです。最近では、タバコを吸っていない人やすこぶる健康体の人には割引する保険会社もあります。また保険料の高額割引も実施しているところもあります。
減額すると、これらの割引はなくなってしまうので、減額を検討している保険に割引があるかどうか必ず確認をしておいてください。
頻繁にあるのですが、あれおかしいな割引を受けたのに急になくなったといったことが後をたたないのです。
保険料を前払いにしていると契約の変更が制限される
3つ目の注意点は、減額をしようとしている保険が前払いにしている場合、契約の変更ができないことがあります。
必ず減額をするときには、保険料をどのように収めているのかもきちんと理解しておきましょう。特に、月払い以外のお支払い方法している場合には、必ずどのような制限があるか確認する必要があるのです。せっかく減額したいのにできないと言われれば元も子もありません。
気になる減額の手続きに必要なものとは?
では実際に、減額をするときにはどのような手続きを踏めばいいのでしょうか。手続きに必要なものは、保険の種類によって違ってきます。いちど減額ををする保険がどのような種類になっているのか確認してみましょう
。
定期の場合保険証券、契約印
もし減額を検討している保険が、定期の場合、必要なものは、保険証券と契約印だけでOKです。特に、契約印は保険以外でも使われることが多いので、忘れがちになります。
遠の昔に契約したことなので、契約印がどれかわからないといったときもあります。どうしても分からない場合は、保険会社のスタッフさんに届け出たら、案内してくれますよ。
終身の場合プラス返戻金の振込先の銀行口座番号がわかるもの
終身の場合は、保険証券と契約印に合わせて、解約返戻金を受け取る振込先の銀行口座番号がわかるものが必要です。銀行口座番号は、なるべく保険料が引き落としされている口座にしておきましょう。もし、違う口座に振り込みたい場合は、スタッフに確認してください。
まとめ
今回は、保険料をおいしく節約できる方法として、減額を紹介してきました。減額は、保険料を引き下げるだけではなく、解約しなくてもいい点でも非常に節約の面からすると優れている手段です。減額する保険が終身保険だった場合、一部ですが解約返戻金を受け取れることができます。
一方、減額から通常の保険に戻すときには健康状態により戻せない場合もあるので、デメリットも合わせて理解しておきましょう。
減額のベストタイミングは以下の通りです。
- 住宅ローンを購入した
- お子さんが独立した
- 保険料のお支払いがなんらかの事情で厳しくなった
保険金や特約が減るデメリットがありますが、うまく活用すれば、かなりの節約が期待できます。保険の見直しを考えるときには、まずは減額する方向でいきましょう。
特に、非喫煙者や健康体割引を受けている人が減額すると、割引がされなくなります。
詳しくは、見直すときのスタッフの指示をよく聞いておいてください。