会社を定年退職で退職金をもらったとしても安心できるのは、まだ早いです。というのも、定年退職をすると決めたときから、年金はどうなるんだ?保険は?と心配している人が多くいます。
実際、相談のためにも街の年金センターや保険の無料相談を往復している人もいます。そのくらい老後の資金は上手にやりくいしないとあっという間になくなるからです。
今回は、老後の生命保険の見直し方にスポットをあて、本当に必要な5つのお金について説明していきます。
まずは、老後、生命保険を見直す前に本当に必要な5つのお金についてです。この5つのお金がどれくらいあるかによって、保険を見直すときに足りないお金が具体的にどれくらいなのかを知ることができます。
また、保険でどれくらいの保障がいるのかもはっきりわかるので、無駄な保障をつけることも少なくなります。
①生活費
1つ目は、生活費です。ご自身の趣味や光熱費や携帯代やインターネット代の通信費等、1ヶ月で生活費としてどれくらいかかるのかを把握しておきましょう。
老後、新しいことにチャンレンジする場合も生活費として計算しておくことも大切です。
②年金や退職金
2つ目は、年金や退職金です。会社を退職してから老後での主な生活資金となります。おそらくほとんどの方が、老後は年金か退職金の範囲内で生活していくことになるのです。
一番重要なお金にもなってくるので、1ヶ月どれくらいもらえるのか正確に把握しておきたいところ。生活費と年金や退職金は、会社勤めをしてきた人なら誰しもが該当します。
③通院費
3つ目は、通院費です。持病がある方は、こちらも1ヶ月にどの程度通院しているかにもよって金額が違ってきます。通院費もしっかり把握することで、生活費と合わせてどれくらいお金がいるのか分かってきます。
通院費に関しては、一定年齢をすぎると、徐々に割り引かれる公的制度もあるので、覚えておきましょう。一定年齢に達すると役所から通知がくるので、なくさないように。
④介護費
4つ目は、介護費です。介護に関しても公的制度で利用できますので、できれば積極的に利用していきたいところ。介護に関する公的制度は、のちほど紹介します。
日本では、公的制度が整っているので、介護も公的制度で十分です。
⑤ご自身の葬儀代
5つ目は、ご自身の葬儀代です。老後、一番出ていくお金としてはお大きい額となります。葬儀代の相場は、都道府県によって違いますが、一般的には、200~300万円くらいです。
さすがに、残しておくと意識しても、生活費やらで徐々になくなってしまうので、この部分は保険が適任です。既に保険に加入していて金額が確保できるなら、問題はありません。
老後必要な5つのお金がわかりました。次にこの5つのお金をベースにどのように生命保険を見直していくかです。老後の保険の見直しは、ポイントを知らないと保険料が上がり、お支払いができなくなります。
せっかく保険を見直したのに、保険料が上がるのでは元も子もありません。失敗しないためにも、以下のポイントをしっかり理解しておきましょう。
①退職金がいくらくらいなのか把握しておく
1つ目は、退職金がいくらくらいもらえるのかです。老後の保険料のお支払いは、主に退職金で行われます。額を知って、ご自身にあった保障を選んでください。
また、合わせて老後もご自身で仕事を始められる場合にも、月給いくらくらいになるのかも知っておきましょう。
②貯蓄型の保険を選ぶようにする
2つ目は、貯蓄型の保険を選ぶようにすることです。老後で必要な保障は、上記5つのお金。一定期間で保障が終わるものよりかは、老後の生活の充実のためにも、貯蓄型との相性が抜群にいいのです。貯蓄型保険には、以下のものがあります。
個人年金保険
貯蓄型の代表的な保険は、個人年金保険です。個人年金保険は、年金のように、月々まとまったお金が受け取れます。公的にも年金制度があるのに、個人年金保険と思われる方も多いのが事実。公的の年金制度では、人によってもらえる金額が違ってきます。
となると、公的年金で生活していけない人も出てきます。では、残りの生活費は?となると、個人年金保険の出番です。公的年金の支給にプラスされる形で支給されるので、生活費が足りない部分を補う役目もあります。
低解約返戻金(ていかいやくへんれいきん)型医療保険
老後は、病気も心配です。様々な病気を備えるためにも医療保険が役に立ちます。
貯蓄型は、個人年金保険の他のも、継続期間中に貯金の役割も果たす終身型の医療保険があります。通常型の医療保険でももちろんいいのですが、老後で一番心配なのが、保険を見直しても継続してお金を払っていけるかどうかです。
保険には、終身型の他にも低解約返戻金型があり、保険料を抑える代わりにお支払期間中の解約時だけ戻ってくるお金が少なくなります。お支払い期間が終われば、受け取れる額も通常の終身型とあまりかわりません。
③公的保障も考慮に入れる
3つ目は、公的保障も考慮に入れましょう。公的保障で、老後に関係するものは以下の通りになります。
- 老齢年金(我々が年金と呼んでいる公的制度)
- 高額医療費制度
- 介護保険
- 後期高齢者医療制度
老後に関するものは、結構整っているので、どんな状況が来てもきちんと備えられるように整備されています。したがって、必要な保険は、個人年金保険と貯蓄型である低解約返戻金型の医療保険です。
④必要な保障額を計算
4つ目は、必要な保障額を計算します。公的保障と生活費等必要なお金を計算して、足りないお金が保険の必要な保障額になります。
一度、ご自身に入ってくるお金と出ていくお金を計算すると保険で備えたいお金が求められます。
⑤保険の支払いは一時払いを選択
5つ目は、保険のお支払い方法に関してです。老後の場合は、保険のお支払い方法は、一時払い(クレジットカードで言う一括払い)にしたほうがお得です。
保険料もクレジットカードと仕組みが似ており、分割にすると、総支払額が増えます。退職金にゆとりがある方は、ぜひとも保険の支払いは一時払いを選択しましょう。
老後の保険相談も無料相談で
では、実際保険の見直しを行うにはどこへいけばいいのでしょうか。実は老後の保険相談も無料相談のほうが断然いいのです。
保険の無料相談では複数の保険会社から比較できる
保険の無料相談でできることは、複数の保険会社から比較できます。したがって、ご自身で調べる手間が省けるというメリットがあるのです。
高齢の方でパソコン操作が苦手といった方は、今でも非常に多いのです。保険の無料相談なら、事前にスタッフが調べてくれるので利用したほうが吉。
今回は、老後で必要な5つのお金と保険を見直すポイントについてお話してきました。
老後で必要なお金は以下のとおりです。
- 生活費
- 年金や退職金
- 通院費
- 介護費
- 葬儀代
多くの方が、老後必要とされるお金になるので、この5つは絶対に覚えておきましょう。この5つのお金を踏まえて、保険を見直すポイントをまとめました。
- 退職金の額の把握
- 保険は、個人年金保険か低解約返戻金型の医療保険
- 公的保障も考慮
- 必要な保障額の計算
- 保険の支払いは退職金からの一時払いで(一括支払い)
上記ポイントを押さえると、老後でも安い保険料で、様々な事態に備えられます。特に公的保障はご自身で申請しないといけないものが多いので、利用できるものは利用しつくしましょう。