会社勤めもあと数ヶ月に迫ると、いよいよ年金生活に突入します。
定年は、65歳までとなっていますので、近づくにつれて多くの方が年金の情報収集を始めます。
表面上では年金の心配だけかと思いますが、実際は保険について心配されている人もかなりいます。
口にしないだけで、多くの方が保険についてもどうしようかと悩んでいるのです。
今回は、定年後の生命保険を選ぶ時の注意点を中心についてお話します。
退職後は、お金をたくさんもらっていて資金のためにも保険の契約し直そうかなと思っている方は注意が必要ですよ。
目次
定年後の生命保険は必要か?選ぶ時の4つの注意点!
何も無理せず保険を解約して入り直す必要は、どこにもありません。
ですが、もし加入を検討するのであれば、5つの注意点に気をつけておきましょう。
注意点1:定年後のライフステージを確認する
1つ目の注意点は、定年後のライフステージを確認することです。
定年後のライフステージは、大きく分かれて2つあります。
1つは、子供がいるが既に社会人として独立しているものと、残り1つは、子供がまだ社会人未満(学生)のものとあります。
1つ目の場合ですと、既存保険がある場合には、解約しなくてもいいでしょう。
お金を残す子供も社会人として働いているなら、何も心配することなくご自身の葬儀代が出せれば十分です。
もし、お子さんが学生の場合は、死亡保障もプラスしておいたほうがいいでしょう。
ご自身に万が一のことがあると、お子さんの生活が苦しくなるからです。
注意点2:定年後の収入と支出を把握しておく
2つ目の注意点は、定年後の収入と支出を把握しておきましょう。
定年後の主な収入源は、年金となります。
場合によっては、既存保険でもお支払いが辛くなったりすることもちらほら巷ではよく聞く話です。
支出においても把握しておくと、既存保険で加入しておいたほうがいいのか再検討したほうがいいのかよくわかります。
保険の専門家(FPさん)にも遠慮なく相談することでより安い保険を教えてもらえます。
中には、同じ保険でも支払い方を変えるだけでも随分と違って来る場合もあります。
退職金に余裕がある方は、保障だけ手にすることも可能です。
注意点3:生命保険は葬儀代があれば不要
3つ目の注意点は、生命保険のことです。
生命保険は、ご自身の葬儀代があれば新たに加入する必要もございません。
定年後、既存保険で加入している場合も無理して解約する必要もありません。
生命保険は、残す家族がいる(お子さんが誕生した)場合に加入する保険となります。
定年したらもう何十年前のことで覚えていない方もいらっしゃると思います。
また、ご自身が加入した頃と比べると新製品が増えており、昔欲しかった保障の組み合わせが1つで済むといったこともザラに出てきます。
注意点4:定年後は死亡保障よりも医療保障を優先する
最後は、定年後保険を再検討する場合には、死亡保障よりも医療保障を優先しましょう。
というのも、60代から様々な病気のリスクが増える年代と保険会社は捉えているからです。
他の保険でも、保険料が割高になっていたり、場合によっては加入していた保険よりかは高くなっていることもあります。
金額面からも、生命保険と医療保険の両方を取るのは難しい状況となっています。
もしどちらかを選ばないといけない場合には、医療保険を選択しましょう。
何故定年後は死亡保障がいらないのか?
定年後は、死亡保障がいならいお話をちらっとしました。
以下具体的な理由となっています。
必要な保障事態が少なくなっていくから
1つ目は、定年後必要な保障が少なくなっているからです。
具体的に言うと、定年後必要な保障は、主にご自身の葬儀代だけです。
死亡保障は、お子さんが小さい時や専業主婦のための生活費です。
基本的に子供が成長して社会人になると、死亡保障は必要なくなります。
更に結婚してお子さんを設けると余計に不要となります。
お子さんも社会人になり収入を得ているから
2つ目に、ご自身のお子さんが社会人となって働いていた場合、お子さんの保障は全く不要になります。
まして、お子さんも結婚をして家庭を持っていたら尚更お子さんの保障は必要ありません。
いつまでたっても子供はかわいいもので、是非とも子供にも残しておきたい家庭が増えているのも事実ですが、保険に関しては子供は子供で独立して
定年後のオススメ保険とは?
もし、定年後保険を考えている場合は、医療保険(終身型)が大変オススメです。
何故なのでしょうか?
医療保険(終身型)
先程もちらっと述べてきましたが、医療保険は本来病気の備えのために加入します。
様々な病気に備えられるので、病気にかかる率が高くなるがんや糖尿病等ありとあらゆる病気に備えられます。
解約返戻金(かいやくへんれいきん)
何故病気に対して備えるに、葬儀代につながるのかと言いますと、終身型保険には、解約した時に戻ってくるお金があるからなんです。
解約した時に戻ってくるお金を解約返戻金と言います。
解約返戻金は、保険を長期に渡って加入し続けると戻ってくるお金が多くなります。
既存保険に加入している場合には、途中で解約していない場合となると軽く継続年数が40年ほどになりますので、戻ってくるお金も何百万円と大きいものとなっています。
よって、このお金がご自身の葬儀に使われることになります。
では、定年後、医療保険(終身型)を検討するメリットとデメリットについて述べていきます。
医療保険(終身型)の定年後のメリット・デメリット
メリット
定年後、医療保険に再加入することは最新の保障を受けられる可能性があります。
ご自身が社会人になった40年前を思い出してください。
Aという保障とBという保障が1つだったらいいのにと思ったことはありませんか?
時代が経つにつれて、ニーズも変わってきますし、必要な保障も変わってきます。
より安い保険で、1つの保険で欲しかった保障を得られる可能性があります。
デメリット
定年後の保険を見直すデメリットは以下のとおりです。
保険料が別途必要となってくることです。
60代からは特に様々な病気リスクが増える年代と保険会社は、認識しているので保険料が高くなってきます。
せっかく頂いた退職金を保険料で圧迫されてしまうと元も子もありません。
また、最近では高齢からでも加入できる保険がありますが、引受緩和型といって一般の方よりかはどうしても保険料が割高になってきます。
持病がある人は特に注意が必要です。
保険会社の意図としては、健康な人に入ってもらいたいのが一番なのです。
FPさんに相談するときに聞いておいたほうがいいたった1つの項目
解約返戻金の金額
もし、保険を新たに解約して加入するときには別途加入する保険料が必要となってきます。
新たな保険に入る場合には、戻ってきた保険料で加入するのが常套手段となっています。
解約返戻金の額を把握することで、葬儀代以上に出そうであれば残りの資金を保険の加入に使ってもいいでしょう。
専門家に相談するときには、戻ってくる金額の把握も必要となってきます。
もし、葬儀代ギリギリの場合は、無理をして加入してくる必要もありません。
まとめ
今回は、定年後の生命保険の選び方について注意点を中心にお話してきました。
定年後お子さんも成長しているので、必要な保障は医療保険のみとなります。
もし既存保険がある場合には無理をして切り替える必要もありません。
60代から見直す場合は、金額がどうしても割高になります。
うっかり加入したら、解約した保険のほうが安かったといった話はよく聞きます。
一度、自身の判断ではなく専門家のFPさんに相談してみましょう。
また、医療保険はご自身の葬儀代にも直結するので解約する際には慎重に行ったほうがいいですよ。
見直す場合には、ご自身のライフステージをよく確認してから行うようにしましょう。
保険はいつの年代に対しても高い買い物になります。
迂闊な判断は危険なので、必ず無料相談を行ってからご自身で判断することをオススメします。