生命保険に加入するときに、必ず言われるのが特約の話です。
色々特約がある中で、よくある光景がスタッフさんの言われるがままに便利だと思って特約をつけて保険に加入してしまうことです。
やはり、特約を知らないで言われるがままの加入は大変危険なことです。
今回は、生命保険の特約の選び方についてお話します。
選び方をマスターすることで、必要な特約を見抜くことができますよ。
目次
生命保険の特約をつけるときによかったと思える選び方
まず、特約を選ぶには、自分にほんとうに必要な特約か見極めることが重要です。
見抜くためには、以下のケースを想定して選ぶと失敗した特約にはなりません。
がんになったときの通院が保障される
がんと言えば、生涯に渡って2人に1人はかかる時代と言われています。
がんの何が大変なのかは、治療です。
手術にしろ、放射線にしろ、抗がん剤にしろとにかくかかるのは、治療するお金です。
どの治療も先進医療であるものが多く、他の病気よりも何倍もかかってしまうのが現状です。
いざというときに、通院を考えるとがんの通院を保障してくれる特約があれば、真っ先に検討したほうがいいでしょう。
いざケガのときに働けなくなって保険料の免除を受けることができた
次に、検討してほしいのは、ケガで働けなくなったときです。
そんな状況あるのと思われるかもしれませんが、意外と多いものです。
働けなくなるとその分お金も入ってこないので、生活が苦しくなる一方です。
更に保険料となると、経済的に余裕がなくなりますよね?
働けなくなったら保険料は免除してくれる特約があると、保険料が免除した状態で保障が受けられます。
意外にも、20代30代の入院も多いので、これから保険に加入する場合は検討して損はありません。
保険料を前倒しにもらえて経済的に余裕ができた
いざ、大病をわずらい余命宣告と受けたら、ショックが大きくなります。
それまでの治療費、生活費となると心配でたまりませんよね?
そんなときには、特約で前倒して保険料を一部、または全額もらえるものがあります。
特に病気に関して心配事がある人にとって、この特約はあれば助かります。
様々な選び方がありますが、上記のケースを参考にすると余計な特約はつけずに済みます。
特約は何があるかわからない場合においてもまずは上記のケースを基準に選んでください。
次に、特約について紹介していきます。
そもそも生命保険の特約とは?
生命保険の特約には、以下の3つの特徴を持っています。
1つ目は、契約する保険の補助的な役割をもつもの、2つ目は特約単体での加入はできない、最後が特約の種類において保障期限があるものです。
順番に見ていきましょう。
①特約は主に契約する保険の補助としてつけるもの
特約は、これから契約する保険の補助的な役割の保障として存在します。
例えばこれから契約する保険が医療保険だとしましょう。
医療保険は、主に病気全般に対して保障があります。
しかし、医療保険には通院の保障がありません。
そこで、特約として通院の保障をつけることによって契約する保険の範囲を超えて幅広い保障を受けることができます。
②特約単体での保険の加入はできない
特約は、補助的なものなので、単体での加入はまずできません。
医療保険ではなく、通院の特約がついたものだけの加入はできないということです。
特約の話になるときには、必ず何かしらの保険があるものだと思っておきましょう。
③特約の種類によってはずっとつけられないものもある
生命保険の特約には、実に様々な種類があります。
主に検討して欲しい特約については後ほど紹介しますが、特約の中にはずっとつけられなかったりするものも確かに存在します。
スタッフさんに特約のことを勧められたら、きちんと特約はずっとつくものでしょうかと聞き返してください。
尚、特約はメインの保険を解約すると特約も自動的に解約になりますので、特約をつけるときには注意しましょう。
生命保険の特約一覧!特につけてほしいものとは?
生命保険の特約には、様々な種類がありますが、特にこの特約は付けておいて欲しいものだけをピックアップします。
これから保険を選ぶ際に、保険だけでは物足りないと思ったら真っ先に以下の特約を検討してみましょう。
①がんに対する通院特約
人にとっては、まだがんなんて早いと思われるかもしれません。
しかし、がんは今や国民の2人に1人がかかる国民病にまで地位を上り詰めています。
もし、自分がなったときには治療もそうですが、通院しながらとなると毎日膨大なお金がかかってしまいます。
通院特約をつけておくことで、安心して治療を受けることができます。
②リビングニーズ特約
がん等で余命宣告をしたときに、残りの余生はなるべく経済的に余裕を持って生活したいものです。
リビングニーズ特約は、お金を一部または全額を受け取れる特約です。
残りの治療代と生活費は、この特約をつけているのといないのでは、大きな差になってきます。
また保険のプロFPさんでも付ける人が多いと聞く特約です。
③保険料払込免除特約
まだまだ、大病の年齢でもないし、全然働ける年齢だし特約はいらないと思う方も多いかと思います。
しかし、若い世代で心配なのが、ふとしたことでの入院で働けなくなったときです。
例えば昨日までは全然元気だったのに、翌日病院へいくと肺炎なのですぐに入院してくださいといった具合です。
頻繁に増えてきているので、いざというときにつけておくと生活を保ちながら治療に専念できます。
④指定代理請求特約
指定代理請求は、これまでには出てこなかった特約ですが、実は非常に役に立ちます。
例えばいざご自身が高度障害になり、保険金を請求できない状況になったとします。
通常ならば、保険金請求ができないのですが、この特約をつけることによって、代理人が本人に代わって請求することができます。
まだまだ実感わかないと思いますが、将来のことを考えるとつけておいたほうがあらゆる自体にも備えることができます。
生命保険の特約をつけるメリットとは?
では、生命保険の特約をつけるメリットについてお話していきます。
契約する保険を超えて保障を得られる
まずは、契約する保険の保障を超えて保障を受けられる点です。
人によっては、元々別々の保険じゃないと無理と思えたことが、特約をつけることによって解決する例も少なくありません。
保険に加入するときには、ダメ元でスタッフさんにご自身が思っている保障が特約にないかも確認してみましょう。
場合によっては別々の保険に加入しなくてすむ
いざ、別々の保険に加入するとなると、費用もかかってきます。
場合によっては、別の保険に加入するよりも保険料に少し上乗せするだけで入れる場合もあり、金額が少しでも安くなる可能性もあります。
生命保険の特約をつけるときは慎重に!特約のデメリットとは?
次に、特約についてのデメリットをお話しします。
特約にはメリットもある反面当然ですが、デメリットもあります。
毎月の保険料が高くなる
まずは、毎月の保険料が高くなります。
特約はオプションですが、無料ではありません。
加入している保険にプラスして支払いが発生する場合がほとんどです。
中には、高すぎて別々に保険に加入したほうが保障の上ではメリットがある場合もあります。
特約によっては条件や期間が定められているものがある
次に、特約によっては条件や期間が定められている点です。
この点をしっかり聞いておかないといざ自分が特約の対象になっていると思いこんでよしと思ったとしても、対象外なら意味ありません。
条件と期間についてもしっかりとFPさんかスタッフさんに確認しておきましょう。
特約ばかり勧められる=契約する保険がしっかりしていない
生命保険では、契約する保険がしっかりしないものも存在します。
特にメインで契約する保険ではなく、特約ばかり勧めてくる保険には注意が必要です。
特約ばかりの保険は、毎月の保険料が膨大に膨れ上がるのと、メインで契約する保険がしっかりしていないということです。
特約ばかりと思えば、残念ですが検討している保険を変えたほうが早いです。
何故保険料を上げてまで特約をつける理由とは?
メリットもある中で、どうしても毎月の保険料が上がってしまう保険の特約。
一体そこまでして何故、つけるのか理由をお話します。
万が一のときに自分も周りも困った自体が起きないため
一番の理由が、万が一の自体になったときに、自分が困らないのはもちろんですが、自分が関わる周りに関わる家族にも迷惑をかけないためです。
いざというときに、家族のお世話になった場合、家族がイライラしているとご自身も落ち着けませんよね。
あのときに特約をつけておくべきだったと、後悔しては意味がありません。
特約をつけるときには、スタッフやプロのFPさんにしっかりと話を聞いた上でご自身で判断しましょう。
特約に何をつけていいかわからない場合は、上記のがんの通院特約を真っ先に検討してください。
まとめ
今回は、生命保険の特約の選び方についてお話しました。
特約は、あくまでのメインの補助的なオプションとしての立ち位置です。
オススメの特約は、がんの通院特約、リビングニーズ特約、保険料払込免除特約、指定代理請求特約の4つです。
特に、保険料払込免除特約はこれから保険に加入する若い世代にオススメです。
がんの通院特約もいざがんになったときには、大変ありがたい特約となります。
スタッフさんの話だけでは、本当にいい特約かわかりません。
話だけで判断して即決はやめておいたほうがいいでしょう。
ご自身がいざ起きた時に役に立つ特約が、本当のいい特約です。
将来何が起きてもいいように備えておきましょう。