社会人になったら、真っ先によく聞く話として保険の話が非常に多いです。
中には、入社式と同時に保険の説明会が設けられているところもあります。
でもみなさんにとって、急に保険と言われても右も左もわからないですよね?
一番まずいのが、わからないままなるがままに保険に加入してしまうことです。
今回は、自分が本当に必要な保険を選び取るポイントを紹介していきます。
せっかくの保険ですから、少し知識をつけてから納得した上で加入しましょう。
生命保険の種類を賢く選ぶために必要な3つのポイント
生命保険には、色々種類がありますが、賢く選ぶためには以下の3つがウェイトを占めてきます。
保障を決める上でも非常に大切になってきますので、明確にしておきましょう。
①ご自身の年齢
まず、一つ目にご自身の年齢です。
一瞬年齢?と思われるかもしれませんが、保険は年齢によって必要な保障が全く違ってきます。
若ければ若いほど、病気やケガの保障が入りますし、お年を召されるほど、ご自身の葬儀代やご家族がいれば、最低でも1ヶ月は生活していけるお金も必要になってきます。
年齢を加味しないで、保険に加入してしまうと後で見返したら全くいらない保障だったりまた保険に入り直しが必要だったりとお金が余分にかかってしまう事態に発展してしまいます。
②ご自身の家族構成
次に重要なのは、ご自身の家族構成です。
何故なら、保険は家族構成によっても変わってくるからです。
保険は、結婚か独身かでも必要な保障が大きく分かれます。
独身の方は、主にご自身の保障さえきっちりしていればいいので、それほど保険料もかかりません。
が、一方既婚しており特にお子さんがおられる場合は、ご自身の保険プラスお子さんの教育費や生活費もプラスして加算されます。
またご自身に万が一のことがあれば、残された家族が最低1ヶ月分くらいは生活していけるような金額も必要になってきます。
今、ご自身がどのような状況なのかはっきりさせておきましょう。
③将来何が心配なのか
最後に、ご自身のことですが、将来に渡って何が心配なのかも明らかにしておきましょう。
保険といえば医療保険が主にイメージしやすいですが、保障は何も病気だけではありません。
加え、心配事も人によっては違います。
主に心配される項目は、病気や老後の生活費、既婚者でお子さんがいるならお子さんの教育費等です。
保険は、主にご自身の心配事を解決するためにありますので、心配事を明らかにしないと実際加入するときにスタッフさんの思うがまま気がついたらいらない保障までつけてしまった商品だったということがよくあります。
では、年代別にオススメの保障を一覧にしてまとめてみました。
生命保険の種類の選び方!年代別あったほうがいい保障一覧
年代別にオススメの保障は、独身・既婚(子供なし)と既婚(子供あり)にわけました。
順番にみていきましょう。
独身・既婚(子供なし)
独身や既婚者(子供なし)の場合には、ご自身の保障だけでいいので、基本的に死亡保障は不要です。
どの年代でも共通項目が多いので、選びやすいです。
①20代~50代
ご自身の葬儀代
まず、一番はご自身の葬儀代です。
葬儀代は、地域によっても格差がありますが、オプションのことも含めて大体300万くらいあればOKです。
以外かもしれませんが、医療保険から算出できますので、病気と一緒に備えることができます。
病気・ケガ・がん
続いては、病気やケガ、30代以降からはガンです。
特にガンに関してですが、治療に莫大なお金がかかります。
治療費はどこから出ているのかと言われると、保険からです。
ガンに特化した保険もありますが、基本的には病気全般に備えられる医療保険1つあれば十分です。
病気に関しては、独身・既婚共通して必要な保障になります。
何から検討していいかわからない場合は、病気から始めると案外すんなり見つかる可能性があります。
老後資金
続いては、老後資金です。
老後資金も病気と同じで、独身・既婚問わず必要な保障になってきます。
老後は誰だって豊かに暮らしたいものです。
最近では、年金問題も深刻化しており、老後資金に備えるための保険に加入している人が増えてきています。
病気やケガと一緒に老後に備えるパターンが非常に多いので合わせて理解しておくと保障も選びやすくなります。
②60代
①に加え介護
60代ともなると、上記に加えて介護も必要になってきます。
元気な60代の方も増えてきましたが、人間いつどこで何が起こるかわかりません。
介護に関しても備えあれば憂いなしです。
なお、介護保険に関しては、国の規定により40代以降の加入が義務付けられているので、60代となった今では特に気にすることはなく、介護認定を受けることができます。
既婚(子供あり)
既婚(子供あり)の場合には、独身時代の保障に加えて以下の保障が必要になってきます。
お子さんができてから必要な保障のみ取り上げていきます。
①20代~40代
子供の教育費
まずは、お子さんの大学までの教育費です。
最近では、お子さんが大学を卒業してから社会にでるパターンが多いので試算としては大学までの教育費として計算する場合がほとんどです。
もし、お子さんを塾にいれる場合があるなら加えて試算しておくと漏れがなく正確な必要金額がわかります。
子供のケガに関する保障
お子さんの保障として次に必要なのが、お子さんのケガの保障です。
子供は風の子ともいいますし、とにかく元気よく動き回ります。
そのときに心配なのが、子供のケガですね。
一人でケガをしたならいざ知れず、人身事故を起こしてしまっては大変なことになります。
中にはお子さんのケガで裁判沙汰になり何百万円も取られた話も聞きますし、ケガの保障も最低限必要な時代に突入してきた印象を受けます。
生活費
もし、お子さんがまだ小さくご自身に万が一のことがあれば残されたお子さんを含め家族の生活費も必要になってきます。
最低でも1ヶ月分は、必要です。
特に奥様が専業主婦だった場合は加算しておいたほうがいいでしょう。
②50代以降(お子さん独立以降)
独身・既婚なしと共通
50代以降お子さんが社会人として独立された場合は、独身や既婚(子供なし)とほとんど同様の保障で十分です。
このタイミングで、保険の再加入を行いご自身の葬儀代を準備する人が多いです。
また余裕のある人は、お子さんが独立するのと同時に保険をプレゼントするご家庭もあります。
それでは、必要な保障がわかったところで生命保険にどんな種類があるのか抑えておきましょう。
生命保険の種類と保障を抑えておこう
①死亡保障がある生命保険
まずは、死亡保障に特化した生命保険です。
生命保険は、ご自身ではなく残されたご家族にお支払される保険です。
死亡保障と聞いたからには、ご自身の葬儀代と思われる方もいますが、使用用途が全く異なります。
独身の間は不要なので、結婚してお子さんが産まれてから加入しましょう。
②お子さんに残せる収入保障保険
もし、お子さんが小さいときや離婚して大切なお子さんがいる場合には、収入保障保険がオススメです。
収入保障保険は、生命保険と同じく死亡した時に残された家族に支払われる保険です。
生命保険と大きく違うところは、お支払形態です。
生命保険は、一括お支払いに対し、収入保障保険は月々のお支払い金額が決まっています。
③病気全般を保障する医療保険
病気全般に備えるには、医療保険がオススメです。
どの年代にも必要とされており、保険を考えるなら医療保険と言われるほどです。
病気全般なので、国民病になりつつあるガンに対しても備えられます。
医療保険さえあれば、ほとんどの心配事を解決することができます。
④がんに特化した保障を得られるがん保険
医療保険の中でも、ガンに特化した保険ががん保険です。
今やガンは国民の2人に1人がかかる時代となりました。
治療方法に関しても、幅が広がっています。
ただ注意してほしいのが、ガンだけの保障に手厚いのでそれ以外の病気には対応していないところです。
よっぽどのことがない限りは医療保険で事足ります。
⑤ケガを保障する傷害保険
お子さんのケガ等、誰にとってもケガはつきものです。
医療保険だと残念ながらケガによる保障は皆無です。
通院が長引いているのに、病気ではないから保険がおりない話をよく聞きます。
万が一のケガは傷害保険でまかないましょう。
⑥老後のための個人年金保険
最後は老後のための生活費にもなる個人年金保険です。
個人年金保険は、若い世代に加入しておき60代までお支払期間が終了すれば、お金が一定額一定期間に渡りお支払がされます。
医療保険と合わせてはいると、病気、老後、ご自身の葬儀代と3つ備えることができます。
余裕があれば積極的に検討して欲しい保険でもあります。
まとめ
今回は、生命保険の種類の選び方を年代別にまとめてみました。
年代、家族構成で必要な保障が全然違ってきます。
合わせて、心配事をはっきりさせておくことで保険に加入する時に余計な保障をつけなくてすみます。
保険も高い買い物になるので、なかなか一度加入するとすぐに見直せないのが特徴になっております。
賢く保険を選ぶためにも、年齢・家族構成・心配事を明確にしておきましょう。