一般的に保険といえば、民間の保険の方がメジャーで真っ先に検討される保険としても有名です。
ですが、一方JA共済も負けておりません。
JAと言えば、農協のイメージが強く農業をやっている人しか入れないんじゃというイメージもまだあります。
しかし、JA共済は誰でも加入できて、銀行から保険まで幅広い保障が受けられるのです。
今回は、保険でもJA共済を決めてもいい4つの理由を中心に紹介していきます。
目次
生命保険の選び方!JA共済に決める4つの理由
組合員には誰でもなれる
1つ目の理由は、JA共済は誰でも組合員になれるということです。
どうしてもJAと聞くと、昔からの名残で農業のイメージが強く残っています。
従って、農業をやってる人しか入れないイメージもまだ定着しており、私には加入する資格もないと思われがちです。
しかし、JA共済の組合員には出資金1,000円を支払えば誰でも会員資格が与えられサポートを受けることができるのです。
JA共済は、会員のサポートのうちの1つになります。
お金が余れば割戻金(配当金)が組合員全員にもらえる
民間の保険会社では配当金と使われる言葉は、JA共済では割戻金といいます。
配当金は、あるにはありますが、民間の保険会社ではあまり実感ない人も多いのではないでしょうか。
JA共済の組合員になると、余ったお金は戻ってきます。
例えば定期保険のタイプに加入していても、組合員ならお金が戻ってくるのです。
民間の保険ではありえないことです。
掛け金が一定
JA共済は、非営利で運営しているので掛け金(保険料)が一定です。
高くなることも安くなることもないので、捉え方次第で見方が違ってきます。
一般的にJA共済の掛け金は民間の保険会社よりかは割高感があります。
自分が欲しい保障が選べる
JA共済の保障内容は、生命保険から医療保険、老後資金について充実なラインナップがあります。
気になる保障を組み立てて掛け金(=保険料)を支払う仕組みになります。
欲しい保障は選べますが、種類は民間の保険会社程あるわけではありません。
メジャーな医療保険や生命保険は1種類しかありません。
民間の保険会社では、医療保険でも何十種類ものラインナップがあり、取捨選択ができますが、JA共済では取捨選択ができない点に注意しておきましょう。
何故あえてJA共済に加入するのを勧めるのか?
何故、JA共済に加入をすすめる理由は、大きく分けて2つあるからです。
子供からお年寄りまで保障が充実している
1つ目は、子供からお年寄りまでの保障が充実しているからです。
保険の種類は1種類しかありませんが、子供なら子供用のお年寄りならお年寄り用の保険があります。
老後に関する貯金もできる保険もあるので、1種類しかない分年齢に合わせた保険があります。
仕組みがシンプル
2つ目は、仕組みが誰が見ても分かりやすい点です。
JA共済は、非営利で運営している分、仕組みがシンプルで難しいことを考えなくてもいいのです。
1つしかない強みが保険で出ています。
いざ共済を検討する時に、JA共済で使われる専門用語も合わせて理解しておきましょう。
民間の保険会社とJA共済では全く違う用語を使うので、最初は戸惑うかも知れません。
共済のページでは当たり前のように使われているので何を意味するのか理解することでよりJA共済がわかりやすくなります。
共済を検討するときに覚えて欲しい用語
掛け金
まずは、掛け金です。
掛け金は、民間保険会社でいう保険料のことを指します。
民間会社で言う月々に支払うお金のことです。
割戻金
次に割戻金です。
割戻金は、民間保険会社でいう配当金です。
もし、JA共済でお金が余ったら、ご自身に戻ってくるお金のこと指します。
共済金
最後に共済金です。
共済金は、民間保険会社でいう保険金です。
保険金は、万が一のことがあったときに加入者に支払われるお金のことです。
掛け金、割戻金、共済金ともにJA共済でしか使わない用語になりますので、JA共済加入の検討の際には意味をしっかり理解しておきましょう。
続いて、JA共済にはどのような保険があるのか紹介していきます。
気になるJA共済の生命保険の種類たち
終身共済
終身共済は、死亡保障に関する保険です。
民間保険でいう生命保険に該当するので、お金を残さないといけない家族がいる場合にのみ有効な保険です。
終身タイプなので、一生涯に渡って万が一のときに備えることができます。
また万が一の場合には、一時金に加え収入保障の年金が受け取れます。
養老生命共済
養老生命共済は、貯蓄に関する保険です。
民間保険会社では、養老保険に該当します。
万が一の時にお金を受け取り、満期がきてもお金が受け取れるのが特徴です。
0歳から75歳までが加入できることも大きな特徴です。
こども共済
こども共済は、お子さんの教育にを捻出するための保険です。
民間保険会社では、学資保険に該当します。
民間の学資保険とは違い、お子様の加入年齢が12歳までOKとなります。
また一時金の受け取りは、中学・高校・大学と選べることも特徴です。
医療共済
医療共済は、医療に関する保障の保険です。
民間の保険では、医療保険(終身タイプ)に該当します。
一生涯病気に備えられる保険です。
三大疾病(がん、心筋梗塞、脳卒中)に備えられ、自己負担の先進医療の保障もしてもらえます。
がん共済
がん共済は、がんに特化した保険です。
民間の保険では、がん保険(終身タイプ)に該当します。
一生涯がんに備えられる保険です。
保障が、医療共済と被るところがあるので、よっぽどのことがない限りは医療共済で十分です。
がん共済では、再発しても保障してもらえます。
介護共済
介護共済は、40歳から加入できる介護に特化した保険です。
公的介護保険制度に連動しているのが特徴で、一時金としてご自宅の改修費用もでるのが特徴です。
定期生命共済
定期生命共済は、死亡保障の保険です。
民間の保険でいうと、定期の生命保険に該当します。
期間が5年・10年・15年から選ぶことができ、2,000円程度から保障に備えられます。
傷害共済
傷害共済は、災害によるケガに備えられる保険です。
民間の保険でいうと、傷害保険に該当します。
傷害共済は8種類から成り立ち、必要なケガに対して別で備えることができます。
一般に関係するものは、就業中傷害共済、普通傷害共済、交通事故傷害共済、学校管理下外傷害共済、旅行傷害共済あたりです。
最後に、JA共済のデメリットも合わせて理解しておきましょう。
何もJA共済はいいところばかりではありません。
JA共済のデメリットも知っておこう
破綻したらお金は戻ってこない
デメリットの1つ目は、JA共済が破綻したらお金は戻ってこないものと考えておきましょう。
今のところ、JA共済の破綻なんて考えられないのでしばらくは大丈夫だと思います。
ただ、頭には残しておきましょう。
掛け金が割高になる
掛け金が安いともいわれますが、2つ目は民間の保険会社と比べると掛け金(保険料)が、割高になってしまうことです。
よって、共済と民間の保険の組み合わせは、家計の負担が大きくなるので、死亡保障だけ共済、残りは民間といったふうに保障別にやることをオススメします。
まとめ
今回は、JA共済に加入を決める4つの理由を紹介してきました。
JAと聞くと農業のイメージが強いせいか、一般的に関係ないものとして処理する人が多いです。
しかし、共済は誰でも加入でき、保険の保障もついてきます。
保険は基本的に1種類しかありませんが、保障もしっかりしているので、シンプルさといった点では十分です。
またデメリットとしてはJA共済が潰れたときにお金は戻ってこないので、加入の際、共済だけで保障を固めておくのはあまりオススメできません。
重要なところは、つぶれたときの保障もある民間の保険会社にしておきましょう。
詳細は、腕のいいFPさんに相談しましょう。