生命保険の見直し方!結婚したときの保険料の節約方法

巷では、結婚したら保険を見直さなきゃとドタバタ保険の相談窓口に駆け込む人々を見かけます。とにかく保険を見直して何が何でも保険料を抑える意気込みはいいのですが、闇雲に保険の相談窓口に駆け込むのは実はよくないんです。

今回は、結婚してからどのように保険料を抑えたらいいのか節約のポイントを伝授します。

生命保険の保険料を抑えるためには、以下の4つの方法が有効です。順番に見ていきましょう。

①特約は基本つけない

1つ目は、特約は基本つけないことです。特約とは、メインの契約とは別に補助的につけられる保障のことをいいます。例えばメインの契約が死亡保障だった場合、特約には医療等様々な補助的な保障が用意されているのです。そして死亡保障で定期だった場合は、解約するとともの特約もなくなるので、持っていてあまり意味がないのです。

さらに重要なことに、特約で保険料の値段がかわってきます。あまり特約をつけすぎると、元々安くていい保険が高くて役に立たない保険に変わるのです。

②保障は最低限におさえる

2つ目は、保障は最低限におさえることです。保険は心配事で選ぶとよく保険を売っているサイトで見かけますが、実はあれはあまりよくありません。心配事は人それぞれことなり、一つの心配を引き金に本当はそれほどでもないのに、あれやこれやと心配事が増えるからです。

元々医療保険だけが心配で医療保険を見直す予定が、スタッフの他に心配事はございませんかの一言で、急にあれやこれや心配ごとを言い出すと、この心配事にはこの保険で解決できますと言われ、結果余計な保障までつけることになります。

保険料を1円でも安く抑えたいなら、保障は必要最低限で残りは公的制度を利用することです。

③保障内容を特約と被せない

3つ目は、保障内容と特約をかぶせてはいけません。例えば予め医療保険に加入している人が、結婚を気に生命保険(死亡保障)に加入して特約に医療特約をつけることです。特約はメインの契約よりかは保障がどうしても少なくなりますが、保障が重なると実にもったいないことになります。

医療は医療保険で、死亡保障は生命保険と言った具合に保障ごとに加入することが1円でも安くなるポイントです。

④足りない部分は公的制度でも十分補える

4つ目は、公的制度になります。実は日本の公的制度は十分すぎほど素晴らしく整っていることを人はあまり知らないのです。公的制度は、日本国民なら申請すると利用できます。

死亡保障は遺族年金

死亡保障に関しては、公的制度の遺族年金があります。国民保険に加入している人なら遺族基礎年金、サラリーマンでお勤めの方なら遺族厚生年金が支給されるのです。死亡保障については、フリーランスや専業主婦等国民保険しか加入していない人には別途死亡保障のついた保険に加入したほうがいいでしょう。

高額治療は高額医療費制度

医療保険では、高額治療も出します!と大きく謳っていますが、実は公的制度でも同じ制度があります。それが、高額医療費制度です。普段の年収によって申請できる金額が違ってきます。こちらは、フリーランスや自営業の方でも会社員でも同じように利用ができ、金額に差はありません。

就業不能保険は傷病手当金で

いきなり骨折して全治1ヶ月入院することになったら、思いっきり不安になりますよね?保険でも最近は不安を煽り就業不能保険で備えましょうという宣伝があるくらいです。しかし、会社員の方であれば健康保険で傷病手当金があります。

また、就業不能保険の病気の対象が大変厳しく、骨折で入院程度なら給付されないので注意が必要です。

何故結婚したら保険の見直しが必要なのか?

では、どうして結婚したら保険の見直しが必要になってくるのでしょうか?

必要な保障が増えるから

答えは簡単!結婚したら必要な保障が増えるからです。共働きか片働きかによっても違ってきます。が、結婚するとお互いが万が一のときが合った場合に備えなければないのです。そして、結婚して子どもが産まれると、お子さんのための保障にも備えないといけませんよね。 一番保険料が増えるのが子どもが生まれたときなんです。

油断していると一気に保険料が倍額になることもザラにあります。 負担がいきなり来るので必要な保障を絞り込んだほうがいいです。

ライフステージ別生命保険の見直し例

 

具体的に、ライフステージ別に生命保険の見直し例を見ていきましょう。

結婚した(共働き)

結婚してしばらくお子さんの予定がない場合は、基本的な見直しは必要ありません。双方とも独身時代に医療保険に加入していれば継続で大丈夫です。もし、どちらかが保険の加入ははじめての場合には、終身型の医療保険に加入しておきましょう。終身型は貯蓄に回せるので将来は安泰です。

ちなみに、共働きに必要な最低限の保障は、ご自身の葬儀代のみとなります。他の保障は不要です。

結婚した(片働き:専業主婦/専業主夫)

結婚して片働き(専業主婦/専業主夫)だった場合は、死亡保障をつけておいておきましょう。死亡保障は、会社勤めをしている方に契約してもらうのがポイントです。死亡保障は万が一のときに残された遺族に支給されます。

また、医療保険にも備えておきましょう。もしお子さんの予定がなければ、既存のものがあれば継続をまだの場合は同じように終身型の医療保険でご自身の葬儀代がでるようにしておきましょう。

お子さんが誕生した

お子さんが誕生した場合は、お子さんの教育費に当たる学資保険が必要です。 既存の保険は終身型ならお子さんが働くまでは定期に切り替えておきましょう。保険料が一番高いのがお子さんが誕生したときです。

保険料を抑えるためにも医療保険は定期のほうが都合よくいきます。

保険を見直して加入するときの注意事項

最後に、保険を見直して加入するときの注意事項です。実は女性の場合はタイミングを逃してしまうと必要な保障が手に入りません。一体どういうことでしょうか?

妻は妊娠前までに保険に加入を

実は、結婚したら保険をみなおしたらいいもう一つの理由が奥様にあります。奥様が妊娠してしまってからの加入は、保険会社としてもすぐにお金を払う必要があるリスクとして捉えているのです。

というのも出産時には、安産の予定が帝王切開が急に必要だったりあとで説明されてびっくりされている方がいます。実は妊娠後に保険に加入すると、帝王切開等緊急手術の保障がつかない可能性が出てくるのです。

医療保険を結婚してから加入する場合は早めの加入をオススメします。

まとめ

今回は、結婚してからの保険料の節約方法を中心にお話してきました。保険料を節約するためには以下の4つが有効です。

  • 特約は基本つけない
  • 保障は必要最低限に
  • 保障(特約を含む)を重複させない
  • 公的制度をしっておく

結婚すると、保険料がどうしても上がるライフステージになります。特に共働きだった場合、妊娠の予定がなければ、既存の医療保険だけで事足ります。しかし、結婚して片働き(専業主婦/専業主夫)の場合は、会社勤めをしている方に死亡保障を契約してもらいましょう。

もしお子さんが誕生したら、教育費に該当する学資保険と既存の保険は定期保険に切り替える等で保険料をおさえていくといいです。特に注意しておきたいことが保険の加入は妻の妊娠がわかるまえにすませておいてください。妊娠後の保険の加入は、リスクがあるとみなされ、緊急手術の帝王切開等が保障できないからです。

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