保険を見直して、加入するときに最後の砦となるのが、保険に加入しても大丈夫か審査にも該当する保険の告知です。たかがチェック項目と思っているとあとで大変な目に遭います。
保険の告知は、大変重要なイベントで加入する人に健康リスクがないか厳しくチェックする必要があるのです。詳細は理由の部分で述べますが、保険の告知に関しては嘘の申請は最悪契約の解除につながるのです。
今回は、大事な保険の告知に関しての4つのパターン、該当する保険、また告知に違反してしまうとどなるかまで徹底的に解説していきます。
目次
保険を見直すときに知っておこう!告知するときの4つのパターン
保険を見直すときにもですが、告知するパターンは全部で4つです。死亡保険については、金額も大きいので診査も結構厳しめになることを理解しておきましょう。
①告知書へ記入
1つ目は、告知書へ記入するパターンです。告知の中でも一番やさしい部類になります。このパターンは、予め告知書にいくつか質問が記され、チェックで回答する形です。告知書に書かれている内容は後ほど紹介していきます。
該当:医療保険・個人年金保険など
告知書へ記入するタイプは、医療保険や個人年金保険などです。
医療保険は、病気全般に備えることができる保険で、保険を見直しするときにも一番メスが入る保険でもあります。保険料の節約でも結構重要な部分をしめ、選ぶ保険で保険料がどれくらい安くなるのかも決まってしまうのです。
個人年金保険は、一定期間支払ったあと条件にしたがって支給がされる貯蓄型の保険になります。お支払いが終わるのが60歳くらいになるので、まるで保険みたいにお金がもらえるのです。昨今の年金事情で自分の将来を安心するためにも医療保険と一緒に加入する方が多いのが特徴。
②告知書へ記入+健康診断の結果を保険会社に提出
2つ目は、告知書へ記入に加え、健康診断の結果を保険会社に提出するパターンです。 1つ目に比べ若干厳しくなっていますが、まだまだやさしめになります。
ただし、健康診断の結果にも有効期限がありまして、告知日より14日前のものまでです。1年前の結果があるんですよといって提出しても認められないので注意しましょう。保険の加入の予定がある方は、健康診断の日にも注意をしておきましょう。
該当:死亡保険
死亡保険は、読んで字のごとく、契約者に万が一のことがあったときに残された遺族に対して支払われる保険です。主に、結婚してお子さんがいる家庭で加入するケースがほとんどで、独身では加入はまずしません。独身の方が加入すると保険料を圧迫する直接的な原因となります。
なんて厳しいんだ!と思っている方も多いかもしれませんが、健康診断の結果を提出するのは、死亡保険だけになります。なので、結婚してお子さんが生まれた家庭 が必要になってくる保険です。
③生命保険面接士による診査
3つ目は、生命保険面接士と呼ばれる方と契約者との面接による診査です。人が介しているのでどんな厳しいことをするのかと想像されるかもしれませんが、やることは一緒に告知書の記入し、面談をすることです。
該当:死亡保険
生命保険面接士と一緒に記入するパターンは、ほとんど死亡保険のみです。やはり、大きな金額が出ていくので診査は結構厳し目ですし、第三者が加入することで、虚偽申告を防止する目的があります。
④診査医による告知
最後は、診査医といって医師が介入して告知をするパターンです。4つの中でも最も厳しい方法になります。診査医は、生命保険会社に所属する医者か生命保険会社が委託する医者かどちらかです。医師の質問に答えていく形式で告知が進められます。
該当:死亡保険
このパターンにも該当する保険は、死亡保険です。死亡保険は結構厳しいパターンが多いと覚悟してもいいのではないでしょうか。保険会社によっても告知方法が異なってくるので、見直しするときには必ずどういった方法で告知するのか確認することも大切となってきます。
では、次に告知の内容についてです。これだけ厳しいことをやるんだから、どんな内容か知りたいですよね。内容は保険会社によって違ってくるのですが内容は大体決まっています。
気になる一般的な告知の内容6項目
一般的な告知項目は、以下のとおりです。もしこの条件に引っかかってしまうと、基準が緩くなる引受基準緩和型での加入になる可能性大です。しっかり最後まで読んで自分の健康状況は大丈夫かチェックに使ってください。
- 過去3か月以内に、医師の診察・検査・治療・投薬を受けたことがありますか。
- 過去5年以内に、病気やケガで初診日から最終受診日まで7日以上の期間にわたり、医師の診察・検査を受けたこと、または7日分以上の投薬を受けたことはありますか。
- 過去5年以内に、病気やケガで手術を受けたことがありますか。
- 今までに、がん(悪性新生物)・または上皮内新生物にかかったことはありますか。
- 過去2年以内に、健康診断書・人間ドッグ・がん診断を受けて、要再検査・要精密検・査・要治療を指摘されたことがありますか。
- (女性のみ)現在妊娠していますか。
何故保険は健康状態を告知しないといけないのか?
では、どうして保険に加入するときにはこれほどまでに徹底して告知をしないといけないのでしょうか?すぐに入れるようにしてほしいと思う反面これほど厳しいのにはやはり理由がありました。
保険の基本スタンスは健康な人に備えてほしい から
保険会社の考え方としては、健康な人に万が一のときのことを備えてほしいからです。本当に健康な人に加入してもらって、貯蓄をしたり、ケガや入院に備えてほしいスタンスがあります。
もし、それを既に病気がある人ばかりが加入してしまうと、保険会社の理念が崩れてしまうのです。公平に保つためには、告知によって健康な人かどうかを見極める必要性が出てきます。
告知に違反するとどうなるのか?
でも中には、一般の保険に加入したい思いで嘘の内容を告知する人もいます。何事も嘘はよくないと言われますが、保険の告知で嘘を申請し違反するとどうなるのでしょうか?
条件に合っていても給付金が出なかったり、場合によっては契約解除も
例えば、実際にあったケースがケガや入院をしても給付金が出なかったりします。当然の報いですよね。悪質と認められる場合には、契約も解除される可能性があり、保険への加入ができない場合もあります。
中にはスタッフにここは黙っておきましょうと促されることも
中には、持病を正直に話していても、スタッフがここは黙っておきましょうと促す場合もあります。スタッフの行為は、専門用語で不告知教唆(きょうさ)と言われます。
スタッフに促されて嘘を言わされた場合には、ペナルティはスタッフだけに課され、契約者にはきちんと給付金ももらえます。もしやこの行為はと思われた場合は、保険会社に通報しましょう。
告知したときにあとで思い出した場合はどうすればいいのか?
実際は、悪気はないけど告知の申請漏れも結構あります。あとで気がついたときにはどうすればよいのでしょうか?
追加告知で申請
あとで、告知漏れに気がついた場合は、正直に漏れたことをあとで告知する追加告知で申請すればOKです。そのときには嘘は通用しないので、何事も正直に話してくださいね。
また保険会社によっては悪質とも捉えられ契約が解除になったケースもあるのでやはり、告知するときから正直に挑むことが重要です。持病やアレルギーをお持ちの方は保険加入前にスタッフに必ず自分の症状は告知で引っかかるのか確認しましょう。花粉症程度であれば、告知対象外になり告知をしなくてもOKなケースも教えてくれます。
まとめ
今回は、保険を見直すときに必ず通る保険の告知の4つのパターンを紹介してきました。
- 告知書へ記入(医療保険や個人年金保険など)
- 告知書へ記入+健康診断の結果を提出(死亡保険)
- 生命保険面接士と面談(死亡保険)
- 診査医と面談(死亡保険)
下に行けば行くほど厳しくなります。一般的な医療保険では、告知書の記入だけで保険に加入できますが、偽りの申請はNGです。偽りの申請をすると最悪契約解除になる場合もあるので注意してください。何事も正直にいきましょう。またアレルギーや持病がある方は必ずスタッフに確認することが申告漏れ防止にもつながります。